「デジタル・ダダ」あるいは「ノイズ・オブジェクト」-3Dプリンタによるアート作品制作の試み-
イベント概要
戦後のコンピュータの発展が人間の「頭脳」を拡張し、インターネットの登場が「神経系」を拡張したとも言われています。それらは、社会やアートにも大きな影響を及ぼしました。そして今日、「第二の産業革命」とも呼ばれる、デジタル・データを実際の「物質」として個人が作り出すことを可能とする、3Dプリンタをはじめとする様々なデジタル工作機械の登場したことで、私たち、この社会、そしてまたアートも、再び大きな変革の時を迎えようとしています。
今回の企画、「デジタル・ダダ」あるいは「ノイズ・オブジェクト」―3Dプリンタによるアート作品制作の試み―は、現代におけるアートの新しい在り方を、講演、プレゼンテーション、3Dデータの制作体験を通じて明らかにしようとするものです。
このイベントでは、3Dスキャナを使って身近な事物のデータを読み取り、ダダイズムやノイズ・ミュージックのように、それらを組み合わせることによって現実世界を再構成するアート作品が主要なものとなるのでは、という可能性を探ります。
ビジネスや日常生活に回収されてしまいつつある3Dプリンタなどへの、アートの視点からの斬新なアプローチは、新しい時代の物づくりの意味を考え直す機会を与えてくれるのではないでしょうか。
イベント情報
期日:2014年10月25日(土)、26日(日)
会場:講堂
主催:町田市立国際版画美術館
協力:多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース
アート・ユニット「思い出横丁情報科学芸術アカデミー+久保田晃弘」
協賛:KDDI株式会社
入場:無料
※制作体験をご希望の方は、事前にお申し込みが必要です。
※どなたでも、ご自由にご覧になれます。
スケジュール
■10月25日(土)
□10:30~12:00
基調講演:『デジタル・オブジェクトにおける意味とノイズ』
久保田晃弘(多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース教授)
□13:00~14:00
デモンストレーション:『ipadを使った3Dアートの理念と制作方法』
久保田晃弘、谷口暁彦(武蔵野美術大学講師)、渡邉朋也(山口県立大学
講師)、時里充(多摩美術大学教員)
□14:10~16:30
制作体験(一日目)
iPadと3Dスキャナを用いた、3Dアートの制作を体験していただけます。
指導:谷口暁彦、渡邉朋也、時里充
■10月26日(日)
□13:00~15:00
制作体験(二日目)
指導:谷口暁彦、渡邉朋也
□15:10~16:30
講評会/質疑応答
講評:谷口暁彦、渡邉朋也
体験教室「iPadを使った3Dアートの制作体験」への事前お申し込みについて
制作体験をご希望の方は、町田市イベントダイヤル(042-724-5656)までお申し込み下さい。あるいは、市役所サーバ上にある申し込み用のページから、お申し込み下さい(https://www.city.machida.tokyo.jp/cgi-bin/formmail/formmail.cgi?d=event05)。
※10月1日~10月10日の間、お申し込みを受け付けます。各日、午前7時から午後11時の間にお申し込みください。
□高校生以上で、25日(土)、26日(日)午後、両日とも参加できる方。
□定員:10名 ※応募多数の場合には、抽選となります。
□結果のお知らせ:10月15日に、メールあるいはfax、電話にてお知らせします。
□備考:iPadを使用した制作体験となりますので、お持ちでない方は、その旨お知らせ下さい。また、制作したデータをお持ち帰りになられたい方は、SD/USBメモリをご用意下さい(2GB程度)。
お問い合わせ
国際版画美術館 学芸係
電話 042-726-0860、ファクス 042-726-2840