生誕百年 関野凖一郎展

企画展
生誕百年 関野凖一郎展

展覧会概要

青森に生まれた関野凖一郎(せきの・じゅんいちろう、1914-88)は中学時代から版画誌を発行し、18歳で日本版画協会展に入選を果たしました。25歳で上京し、恩地孝四郎に師事、「一木会」主要メンバーとして活躍します。木版、エッチング、リトグラフなどの技法を駆使し、風景や人物など多様な主題で60年近くにわたり制作を続け、国際的にも活躍しました。戦後の多色刷り木版作品を中心に160点を展示いたします。

展覧会情報

6月21日(土)~ 8月3日(日)
月曜休館、ただし7月21日(月・祝)は開館、翌22日(火)は休館

平 日   10:00~17:00(入館は16:30まで) 
土・日・祝日  10:00~17:30(入館は17:00まで)

入場料金  
一般 600(500)円
大学・高校生と65歳以上 300(200)円
中学生以下は無料

・( )内は20名以上の団体料金    
・展覧会初日6/21(土)は入場無料
・身体障がい者手帳または愛の手帳等をお持ちの方と付き添いの方1名は半額です。

関連催事

トークイベント

「関野凖一郎の木版画技法」関野洋作(版画家)
7月21日(月・祝) 13:30~15:00
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ギャラリートーク

6月29日(日) 本展覧会担当学芸員
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7月13日(日) 村田哲朗(当館館長)
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7月27日(日) 関野洋作(版画家)
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プロムナード・コンサート

山口友由実(ピアノ)
8月2日(土) ①13:00~ ②15:00~(各回30分程度)
▶ 詳しい内容はこちら

夏休み☆わくわくワークシート

7月19日(土)-8月3日(日)
対象:小中学生

展示構成

Ⅰ. 青森

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『蟲』  1933 木版  個人蔵

 関野凖一郎は1914(大正3)年、青森市に生まれました。実家は魚粕の肥料問屋です。旧制青森中学校に進み、級友たちの版画同人誌に加わり木版画制作を始めました。中学卒業後は家業を手伝いながら、油彩や版画の制作に励み、18歳で日本版画協会展に初入選をとげます。青森創作版画研究会「夢人社(むじんしゃ)」での活動も続け、創作版画誌を交換することで日本各地の同好の士との交流を深めていきました。

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「河畔」 1935 エッチング 個人蔵

 また、画家・今純三のもとに通ってエッチングやリトグラフの技法を修得、西田武雄が主宰する日本エッチング研究所からエッチングプレスを購入、本格的な制作に取り組むようになります。エッチング作品「埠頭」で帝展洋画部に入選したのは1935(昭和10)年、21歳の時です。

Ⅱ.東京

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「黒布貝」 1942 木版 個人蔵

 相次ぐ不況と高まる軍靴の響き、そうした時代の中で関野家の家業は衰運の一途をたどります。ついに画家になることを許された関野は、1939(昭和14)年、25歳で上京、創作版画のリーダー的存在であった恩地孝四郎の門を叩き、やがて山口源とともに師である恩地を囲んでの版画研究会「一木会(いちもくかい)」を発足させます。戦後まで続いたこの会は創作版画から現代版画への橋渡しの役割を果たしたといえるでしょう。

Ⅲ.戦後

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「コレスロンの勝利」 1953 エッチング、アクアチント 個人蔵

 東京で終戦を迎えた関野は、戦時中も続けていた日本版画協会展と国画会展への出品を重ねていきます。進駐軍関係者による作品購入もあり、戦後の日本版画は急速な復興を遂げ、関野もその恩恵にあずかります。
 1951(昭和26)年には自宅に銅版画研究会を開設、旧友の駒井哲郎とともに、浜田知明や小林ドンゲら若い世代に、技法はもちろんインクの製法やプレス機の設計など銅版画にかかわるあらゆる知識を伝えていきました。

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「雪の摺上川」 1952 アクアチント 個人蔵

 本展では関野凖一郎銅版画頒布会の作品をはじめとする1950年代の貴重な銅版画作品を展示します。

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「楽屋の文五郎」 1947 木版

 関野の重要な主題である「人物」に本格的に取り組み始めるのは戦後すぐのことです。
 人物を描いた作品は大きくふたつに分けられます。

ひとつは堀口大學や中村吉右衛門といった著名な人物を写実的に描いた肖像画です。

 そしてもうひとつは、家族をモデルにした、より実験的な作品です。関野は正月など時間のある時に油彩を描いていました。これらの油彩と版画には強いかかわりがみられます。


「私の家族」

Ⅳ.外遊

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「墓とニューヨーク」 1960 木版

 1950年代後半、関野の活躍の場は海外へと広がっていきます。海外の版画展への出品、そして1958(昭和33)年にはジャパン・ソサエティの招待で半年のあいだアメリカ各地に滞在、日本の木版画について講義や制作実演を行いました。さらにヨーロッパ各国を訪ね、その国の風景と人物を描きました。また海外の版画工房でコラグラフなどの技法に挑み、さらに表現の領域を広げていきました。

Ⅴ.日本を見つめなおす

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『東海道五十三次』より「岡部」 1973 木版 個人蔵 

 海外への旅は、日本の風景を見直す契機ともなりました。帰国後とりかかった『東海道五十三次』のシリーズは15年をかけ完成、その後も『奥の細道版画柵』をはじめとする数々の街道シリーズの作品を制作し続けました。国内外での取材旅行をかさね、「旅」は関野の重要な主題となっていきました。

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「夕化粧」 1986 木版

 舞妓や大相撲、古い町並みなど、日本の伝統文化のよさを見直す作品を、華やかな色彩と若々しい感覚で描き出しました。

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『古事記絵巻』 1949 合羽版 個人蔵

 青森時代から本の蒐集を始め、文学にも造詣の深かった関野の生涯にわたる趣味が挿絵本制作です。本展では初期から晩年までの代表的な作品を展示します。木版や銅版はもちろん、合羽版や手描きのものまでお楽しみいただけます。

 明るく華やかな色彩、多彩な主題と表現方法――みずみずしい好奇心を持ち、真摯かつ溌剌と版画に取り組んだ関野。生涯に制作した作品は1,000点以上に及ぶとも言われます。この展覧会では、戦後の多色刷り木版の作品を中心とする160点の作品により、関野凖一郎の足跡をご紹介します。


プレスリリース

プレスリリースはこちらからご覧下さい。

  • 芹が谷だより

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休館日
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平日:午前10時〜午後5時
(入場は4時30分まで)
土・日・祝日:午前10時〜午後5時30分(入場は5時まで)

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町田市立国際版画美術館 〒194-0013 東京都町田市原町田4-28-1 連絡先 電話 042-726-2771/0860/2889