モンスターを探せ!! ピラネージからゴヤ、そしてエルンストへ

企画展
モンスターを探せ!! ピラネージからゴヤ、そしてエルンストへ
フランシスコ・デ・ゴヤ 『妄』より「大阿呆」(部分) 1819~23年頃 エッチング他

展覧会概要

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H.ピカール『枠飾りのデザイン』より 1628年頃 エングレーヴィング

 人間の想像力は、たくさんの怪しいイメージを生み出してきました。恐ろしいけれど、どこかユーモラスな姿は、私たちの好奇心を満足させるだけでなく、ときに何かを訴えかけてきます。例えば、装飾デザインの中に生息する空想の動物は、実にいきいきとした姿を見せてくれます。一方、地獄の悪魔による拷問は、見る者を戒めるのです。
 さらに美術家たちは、人間の中に潜む怪物にもかたちを与えました。フランシスコ・デ・ゴヤは愚かさや残酷さを、人とも怪物ともつかぬ姿形であらわしています。マックス・エルンストは、人間の無意識に存在する奇怪なイメージを、既存の図像の組み合わせによって呼び起こそうとしました。

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デオドール・デ・ブリー 「傲慢と狂気」 1558年 エングレーヴィング

 また浜田知明や相笠昌義は、怖さと滑稽さをあわせもった異形の姿によって、現代社会を風刺する作品を残しています。
 モンスターは、恐怖と笑いをもたらすだけの存在ではなく、人間や社会を映し出す鏡でもあるといえるでしょう。本展ではジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージの描いた古代ローマの装飾や、人間の怪物性を巧みにあらわしたゴヤ、エルンストの説明し難い怪しさをたたえた作品など、約180点の版画の中にうごめくモンスターたちをご紹介します。

展覧会情報

会期:2014年8月9日(土)~9月23日(火・祝)

休館日:月曜日
※9/15(月・祝)は開館
※9/16(火)は休館

開場時間:
火~金 10:00~17:00(入場は16:30まで)
土・日・祝 10:00~17:30(入場は17:00まで)

観覧料:一般=600(500)円、大学・高校生と65歳以上=300(200)円
※( )内は20名以上の団体料金です。
※中学生以下は無料です。
※身体障がい者手帳または愛の手帳等をお持ちの方と付き添いの方1名は半額となります。
※8/9(展覧会初日)は入場無料です。

展示構成

1.装飾デザインの中の怪物

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ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ 『古代の壷、燭台、石碑、石棺、三脚台、ランプそして古代の装飾』より「トラヤヌスのフォロの建物に付いていたフリーズの断片」部分 1778年刊 エッチング

 建物や壷、挿絵などを飾る模様のなかで脈々と生き続けてきたモンスターたち。装飾そのものが怪物のような姿に変化していくまでをたどります。

2.モンスター大集合!

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左)『魂の庭』より「地獄」部分 1483年刊 木版・手彩色
右)ギュスターヴ・ドレ ダンテ『地獄篇』より 「ゲリュオンの降下」 1865年刊 木口木版

 怪物の本領発揮!人間を責めたり、誘惑したりするものから、ダンテ『神曲』に登場するゲリュオンやルルシファーといった有名なものまでをご紹介します。

3.人か?怪物か?―ゴヤのグロテスクな版画たち

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フランシスコ・デ・ゴヤ 『妄』より 「大阿呆」 1819~23年頃 エッチング他

 「理性の眠りは怪物を生む」―ゴヤは人間の中に潜む怪物たちにかたちを与えました。巧みな銅版画の技法によって生み出された不気味なものたちをご覧いただきます。

4.モンスターは死なず

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作田富幸『100faces』より 2012年 エッチング他 作家蔵

 現代の美術家たちは、人間の無意識に潜む怪物的なイメージや、社会の病巣を映し出したモンスターなどを生み出し続けています。
 マックス・エルンストのコラージュ小説『百頭女』、『カルメル修道会に入ろうとしたある少女の夢』、『慈善週間または七大元素』にくわえ、浜田知明、相笠昌義ら日本の美術家による作品をご紹介します。

主な出品予定作家

ダニエル・ホプファー(c.1470-1536 )、ピーテル・ブリュゲル(父)(1525/30-69 )、ジャック・カロ(1592 -1635)、ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ(1720-78)、フランシスコ・デ・ゴヤ(1746-1828)、ギュスターヴ・ドレ(1832-83)、マックス・エルンスト(1891-1976)、浜田知明(1917生まれ)、相笠昌義(1939生まれ)、作田富幸(1960生まれ)、池田俊彦(1980生まれ)

関連催事

夏休み わくわく ☆ ワークシート

8月9日(土)~8月31日(日)
対象:小・中学生

展示を見て問題に挑戦!参加者にはプレゼントがあります。

詳しい内容はこちら

作家招聘 第1部 「えがかれるモンスター」

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「嫗」エッチング他 2006年

出品作家の池田俊彦によるギャラリートークと銅版画の公開制作です。

8月30日(土)
○作家によるギャラリートーク
  時間:13:30~14:10
  会場:2階企画展示室
  ※観覧券をご用意のうえ、
    会場入口にお集まりください。

○公開制作
   時間:14:45~16:00
   会場:1階アトリエ
   ※ご自由に見学いただけます。
   ※混雑時は入室を制限する場合があります。

池田俊彦(いけだ としひこ)

「死」を前にした「老い」の抗力を、弱さと強さ、怖さとユーモアをあわせ持った姿であらわした作品を制作。

1980年 東京都生まれ
2005年 東京藝術大学大学院・版画研究分野修了
2007年 Prints Tokyo 2007 町田市立国際版画美術館賞
2008年 高知国際版画トリエンナーレ 日和崎尊夫賞
2013年 文化庁平成24年度新進芸術家海外研修(ロンドン)

作家招聘 第2部  「モンスター採集」

出品作家の池田俊彦による美術を学ぶ学生向けの制作セミナー。
「モンスター」をテーマに学生が制作する様子をご見学いただけます。

9月6日(土)
時間:13:30~16:00
会場:1階アトリエ
※制作した学生作品を本展会期中、エントランスホールに展示します。

プロムナード・コンサート

ピアニスト・野口茜(のぐち あかね)による演奏です。

9月13日(土)
時間:(1)13:00~ (2)15:00~(各回30分程度)
会場:エントランスホール
※ご自由にご鑑賞いただけますが、座席の用意はございません。

館長によるスペシャルトーク

9月7日(日)

学芸員によるギャラリー トーク

8月17日、31日、9月21日(日)
各日14:00から45分程度。
会場:2階企画展示室
※観覧券をご用意のうえ、会場入口にお集まりください。

美術館で 語りあおう! トークフリーデー

会期中の水・土曜日
作品をめぐる会話を楽しんでいただこうという試みです。
小さなお子さま連れの方も、ぜひご入場ください。

プレスリリース

プレスリリースはこちらからご覧下さい。

  • 芹が谷だより

Information

OPEN オープン本日は開館しています
休館日
展覧会
イベント

平日:午前10時〜午後5時
(入場は4時30分まで)
土・日・祝日:午前10時〜午後5時30分(入場は5時まで)

携帯サイト

QRコード

町田市立国際版画美術館 〒194-0013 東京都町田市原町田4-28-1 連絡先 電話 042-726-2771/0860/2889