浮世絵―国芳から芳年へ
展覧会概要
幕末に活躍した歌川国芳(うたがわくによし 1797~1861)は、「武者絵の国芳」として名高く、洋風の説話画や美人画など、さまざまなジャンルに筆をふるいました。近年はその斬新な発想ゆえに「奇想の絵師」としても注目をあつめ、いまもなお私たちを魅了します。
人情に厚い江戸っ子だった国芳にはたくさんの弟子がいました。そのひとり月岡芳年(つきおかよしとし 1839~92)は、デビュー当時には国芳の作風をよく学んだ浮世絵を描いていました。明治期になると師匠の作品には見られない繊細な筆づかいに個性を発揮、美人画や日本古来の説話画を多く生み出し、明治期の浮世絵界の第一線をつねに走りつづけました。芳年は明治という新しい時代よりも江戸の昔を懐かしんだ人だったので、洗練されたその作品にはどこか江戸の面影が漂っています。
本展では、国芳から芳年へと受け継がれた、幕末明治期の浮世絵約120点をご紹介いたします。高度な技術によって生み出された浮世絵の多彩さ、美しさをご堪能ください。
※詳しい内容がご覧いただけます。
- 浮世絵―国芳から芳年へ
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展覧会情報
会期:
2012年3月3日(土)~4月1日(日)
休館日:
毎週月曜日
会場:
企画展示室1
観覧料:
一般=600(400)円、大・高生と65歳以上=300(200)円
※( )内は20名以上の団体料金です。
※身体障がい者手帳または愛の手帳等をご持参の方と付き添いの方1名は半額。
※展覧会初日3/3(土)は入場無料です。
※中学生以下は入場無料です。
関連催事
ギャラリー・トーク
いずれも午後2時~ 40分程度 ※観覧券が必要です。
(1)館長村田哲朗によるスペシャル・トーク …3月11日(日)
(2)学芸員によるギャラリー・トーク …3月4日、18日、4月1日(いずれも日曜)
体験イベント「芳年を摺(す)ろう」
日時:3月10日(土) 午後1時30分~4時 お1人の所要時間は約5分
月岡芳年『和漢百物語(わかんひゃくものがたり)』のうち「宮本無三四(みやもとむさし)」をもとに復刻した版木(単色)を、ばれんを使って和紙に摺ってみましょう。
会場:1F エントランスホール
申込不要・先着30名
*子どもから大人まで参加できます。
*当日12時より整理券を配布します。
公開制作 「木版画 伝統的技術と現代の版表現」
版画家 鹿嶋裕一
日時:3月24日(土) 午前11時~午後4時30分(午後12時30分から1時30分は閉室)
伝統的な木版画の技法と現代版画の表現が、どのように結びついているのかを、彫りや摺りなどを中心に紹介します。
会場1F アトリエ
*どなたでも自由に見学できますが、混雑時は入室を制限することがあります。
※体験イベント、公開制作は無料。未就学児および低学年児童は保護者の同伴が必要です。
お問い合わせ:TEL042-726-2889(普及係)
美術館で語りあおう~トークフリーデー
展覧会初日を除く水・土曜
「鑑賞のための静けさ」よりも作品をめぐる会話を楽しんでいただこうという試みです。
小さなお子さま連れの方も気兼ねせずにご入場下さい。
プレスリリース
プレスリリースはこちらからご覧ください。