版画の彩展2013 第38回 全国大学版画展
展覧会概要
版画を専門に指導する教室が大学に設置されるようになったのは1950年代のことです。版画学会(今年度、大学版画学会より改称)は、版による造形表現の研究と版画教育の発展を求めて発足し、その活動は四半世紀以上におよびます。
町田市立国際版画美術館では1987年の開館より毎年、全国大学版画展を開催してきました。本展は学生とその指導者にとって、年に一度の成果を問う重要で貴重な機会です。出品される学生たちの作品は、版画や美術の概念そのものへの挑戦や社会へのメッセ-ジを含み、優れた表現をみせるものでもあります。その意味で、限りなき可能性を秘めた展覧会であり、進化を続ける版画の将来を計る催しといってよいでしょう。
また本展は、次代を担う若い人々の発表の場にとどまらず、美術館と大学、地域とが有意義な連携を図る場であるという側面も備えています。抽選による版画プレゼントや学生の版画作品を販売するコーナーなど、さまざまなイベントは町田市民や版画ファンのあいだにも定着し、ご好評をいただいております。今年も本展が版画と人をつなぐ、創造的な場となれば幸いです。
展覧会情報
会期:2013年12月7日(土)~12月23日(月・祝)
休館日:毎週月曜(祝日を除く)
会場:企画展示室第1・第2
入場無料
関連催事
あなたのお部屋に版画はいかが?~学生版画販売
美術館エントランス・ホールにて販売します。低価格で「本物」を手に入れるチャンスです。
初日には開館前から行列ができ、”まとめ買い”する方がいるほどの高い人気を誇ります。よいものはお早目に!小さなサイズなのでプレゼントにも最適です。
なお、純益の一部が町田市立国際版画美術館の活動にあてられます。
観客賞―投票すると、版画作品を抽選でプレゼント!
毎年好評の大人気企画。会期中、皆様の投票により「観客賞」を選びます。投票いただいた方の中から抽選で5名様に、版画学会員であるプロの版画作家による作品をプレゼント。
今年のプレゼント作品の作者は、阿部大介(東京藝術大学)、坂井淳二(大阪芸術大学)、瀬川麻衣子(愛知県立芸術大学)、結城泰介(東京藝術大学)、わだときわ(個人会員)です。
版画学会研究発表
版画学会員の研究成果を発表します。
日時/ 12月7日(土) 14:30~15:00
発表者/ 宮城正作(筑波大学大学院芸術系特任研究員)
「『現象学の理念』を用いた版画と〈もの〉との考察」
会場/ 町田市立国際版画美術館 講堂 ※聴講自由
公開制作
リトグラフ:アーティストとプリンター(刷師)のコラボレーション
日時/ 12月8日(日) 10:30~15:30(昼休憩を含む)
講師/ O JUN(アーティスト/東京藝術大学准教授)
板津 悟(プリンター/イタヅ・リトグラフィック)
会場/ 町田市立国際版画美術館 アトリエ・版画工房 ※見学自由
プレスリリース
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