文明開化の子どもたち―浮世絵に描かれた遊びと学び―
展覧会概要
この春、フランス・パリで、明治期の子ども浮世絵をテーマにした企画展「文明開化の子どもたち」展(原題Les enfants de l’ère Meiji – A l’école de la modernité <1868-1912>)が開催されました*。約140点の作品を通し、生き生きとした子どもたちの描写や木版の鮮やかな色彩、西洋文化との出会いにより社会に変化がもたらされた時代背景などが紹介されました。
その凱旋展として開催する本展では、当館が収蔵する明治浮世絵のなかから「子ども絵」を中心に約80点を前後期で展示します。当館では2017年にも「浮世絵にみる子どもたちの文明開化」展を開催し、子ども浮世絵の魅力に注目してきました。今回は明治期に来日したフランス人画家ビゴーの作品も加え、明治の新風と江戸の面影のはざまで遊び学んだ子どもたちと、その成長を見守った大人たちの眼差しを紹介します。(作品保護のため、一部はパリ展から作品を入れ替えています。)
*「文明開化の子どもたち」展
会場:国際交流基金パリ日本文化会館
会期:2022年3月30日~5月21日
主催:国際交流基金パリ日本文化会館、町田市立国際版画美術館
特別協力:公文教育研究会
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展覧会情報
会期 | 2022年7月13日(水)~9月25日(日) 作品保護のため、会期中に一部展示替えを行います。 前期:~8月21日(日) 後期:8月23日(火)~ |
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休館日 | 月曜日 ※ただし7月18日(月祝)、9月19日(月祝)は開館し、翌7月19日(火)、9月20日(火)は休館 |
入場料 | 無料 |
主な出品作品・出品目録
豊原国周「開花人情鏡 勉強」
明治11年(1878)、大判錦絵
『小学指教図』
明治19年(1886)、彩色摺版本
歌川芳藤「鍾馗づくし」
明治16年(1883)、大判錦絵
宮川春汀「小供風俗 動物園」
明治30年(1897)、大判錦絵
宮川春汀「小供風俗 たまや」
明治30年(1897)、大判錦絵
山本昇雲「いますかた つるし柿」
明治39年(1906)、大判錦絵
ジョルジュ・ビゴー『クロッキー・ジャポネ』より「読書をする子供」
明治19年(1886)、銅版
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