自然という書物 15~19世紀のナチュラルヒストリー&アート

企画展
自然という書物 15~19世紀のナチュラルヒストリー&アート

展覧会概要

「自然という書物」展は、15世紀から19世紀までの西洋のナチュラルヒストリー(自然誌/博物学)とアート(美術/技芸)のつながりに注目し、人間が表してきた自然のすがた・かたち(画像)を紹介する展覧会です。

 古くから人間は自然物や自然環境―動物や植物、肉眼では捉えることができない微小な生物、地球上の地勢や地質などを記録してきました。言葉と絵によって描写された自然の似姿の普及に、活字と版画などの印刷技術が大きな役割を果たしてきたことも特筆すべきでしょう。さらに自然は美術の霊感源となってきました。美術の表現手法が、自然の図解に用いられてきたことも見逃せません。

 ナチュラルヒストリーとアートのつながりによって西洋の紙上に築かれてきた、自然のすがた・かたちのビオトープ(生息空間)ともいうべき世界を、この機会にぜひご堪能ください。

展覧会情報



















会期 ・2023年3月18日(土)~5月21日(日)
【前期】3月18日(土)~4月16日(日)
【後期】4月18日(火)~5月21日(日)
休館日 ・月曜日
会場・企画展示室1、2
開館時間 ・平日:午前10時~午後5時
・土日祝:午前10時~午後5時30分
※入場は閉館30分前まで
入場料 ・一般:900(700)円
・大学生と高校生:450(350)円
※中学生以下無料
※()内は20名以上の団体料金
無料日 ・展覧会初日:3月18日(土)
・会館記念日:4月19日(水)
シルバーデー ・毎月第4水曜日 3月22日 4月26日
※65歳以上の方は無料

※前・後期で一部の展示替えと書籍のページ替えをおこないます。
※適宜ページ替えをおこなう書籍があります。
※初日3月18日(土)と開館記念日4月19日(水)は入場無料です。
※身体障がい者手帳、愛の手帳(療育手帳)または精神障がい者福祉手帳を
 お持ちの方と付き添いの方1名は半額です。

展示構成

第1章 想像と現実のあわい―15、16世紀

 中世ヨーロッパの自然観は、想像力や規範となる書物からの知識、そして森羅万象を創造した神の存在によって、形づくられていました。15世紀になると、実際の観察に基づく自然の記述/描写が始まります。16世紀には、学者と画家・版画家の協同による草本誌が刊行されました。動物も実見に基づいて記録され始める一方で、動植物は寓意の世界でさまざまな意味と役割を担い続けました。

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『キリストの生涯注解』より一葉 1482年頃刊 木版・手彩色 当館蔵
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『健康の庭』(ドイツ語)より一葉 1485年刊 木版・手彩色 当館蔵
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ハインリヒ・アルデグレーファー『悪徳』より「貪欲」 1552年 銅版 当館蔵

第2章 もっと近くで、さらに遠くへ―17、18世紀

 17世紀に入ると、望遠鏡や顕微鏡といった光学器械が、肉眼では捉えることのできなかった自然の細部に光をあてました。また、1492年のコロンブスによる新大陸の発見を嚆矢とする「大航海時代」を経て、記述/描写の対象となる自然の範囲が広がっていったことも見逃せません。より詳細に、より精緻になっていく自然へのまなざしと軌を一にするかのように、書物の挿画に用いられる技法も、木版画と比べて精緻な表現が可能な銅版画が主流となっていきました。

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バシリウス・ベスラー『アイヒシュテット庭園植物誌』より一葉 (初版1613年) 銅版・手彩色 コノサーズ・コレクション東京
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アタナシウス・キルヒャー『地下世界』 1682年刊 銅版 放送大学附属図書館
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ネヘミア・グルー『植物解剖学』 1682年刊 東京大学大学院理学系研究科附属植物園

第3章 世界を分け、腑分け、分け入る―18、19世紀

 18世紀は、記述/描写された自然を分類・解剖していく時代となりました。転機となったのが、1735年に刊行されたリンネの『自然の体系』です。1749年から刊行が始まったビュフォンの『博物誌』とあわせて、今日に通じる動植物の分類体系の礎が築かれたといえるでしょう。さらに新たな観測器具や画家を伴った探検家の世界周航と、多色刷りの進歩やリトグラフ(石版画)の発明といった版画技法の発展等が、さまざまな地域の自然物と自然環境の解像度を高めていきました。

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ロバート・ジョン・ソーントン『フローラの神殿』より「エジプトハス」 1798-1807年刊 銅版(多色)・手彩色 当館蔵
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アレクサンダー・フォン・フンボルト『新大陸赤道地方紀行』 1805-34年刊 銅版・手彩色 放送大学附属図書館
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フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト『日本動物誌』第1巻 1833年刊 リトグラフ・手彩色 放送大学附属図書館

第4章 デザイン、ピクチャレスク、ファンタジー

 15~19世紀の西洋において、自然のすがた・かたちは、実にさまざまな手法で描写されてきたといえます。動植物は書物の中で図説されるだけではなく、装飾モチーフとして紙面を彩る存在でもありました。自然へのまなざしが美術のなかに反映されたり、美術の表現手法が自然の図解に用いられたりした例も少なくありません。自然の造形を活かした「デザイン」、自然を絵画的に表現する「ピクチャレスク」、自然を霊感源とした「ファンタジー」といったキイワードから、自然と美術のつながりを紐解きます。

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オーウェン・ジョーンズ『装飾の文法』 1856年刊 リトグラフ(多色) 文化学園大学図書館
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ロバート・ジョン・ソーントン『フローラの神殿』より「植物に愛を射込むクピド」 1798-1807年刊 銅版(多色)・手彩色 当館蔵 
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エレノア・ヴィア・ボイル(画)『終わりのない物語』 1868年刊 木口木版(多色) 当館蔵

関連催事

記念講演会

①4月15日(土)
講師:菅靖子(津田塾大学英語英文学科教授)
②5月13日(土)
講師:桑木野幸司(大阪大学人文学研究科教授)
各日14時~15時30分/会場:講堂/先着60名/要本展観覧券(半券可)

スペシャルトーク「BHチャンネル×版美―YouTube生配信!!」

2023年4月1日(土)22時~23時30分
出演:
ヒロ・ヒライ(BHチャンネル主催、ルネサンス学)
橋本麻里(エディター、金沢工業大学客員教授)
山本貴光(文筆家、ゲーム作家)
藤村拓也(本展担当学芸員)

※オンライン配信/視聴無料
※生配信後もご覧いただけます
▶視聴は【コチラ】

子ども講座 みてみてつくろう「自然の絵本をつくる」

2023年3月25日(土)13時30分~16時
講師:杉浦幸子(武蔵野美術大学芸術文化学科教授、美術館教育学)
会場:講堂、企画展示室/受講料:1,000円/対象:小学3~6年生

※定員:16名(事前申込制)
▶申込は【コチラ】

ポップアップストア

2023年5月3日(水・祝)~5日(金・祝)各日10時~16時
出店:dubhe(ドゥーベ)(古版画・博物絵はがき)、
古書ドリス(古本)、うみねこ博物堂(昆虫標本・博物雑貨)
会場:エントランスホール

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プロムナードコンサート「音を楽しむ 自然と楽しむ」

2023年4月29日(土)①13時~②15時~(各回30分程度)
演奏:Duo Iris(バイオリン:真野謡子、ピアノ:後藤加奈)
会場:エントランスホール/参加無料

担当学芸員によるギャラリートーク

①2023年4月8日(土)②5月6日(土)
各日14時から30分程度
会場:企画展示室/要本展当日有効観覧券

割引

※割引の併用はできません。













リピーター割引 一律:200円引
 観覧券売場で本展の半券をご提示ください。
シェアサイクル割引 一律:100円引
 観覧券売場でシェアサイクルのアプリの
 予約・利用履歴画面をご提示ください。
 ※シェアサイクルについては▶【コチラ】
タクシー割引 一律:100円引
 観覧券売場で当日のタクシーのレシートを
 ご提示ください。
 ※レシート一枚につき、お一人様のみの割引です。
パスポート割引 一律:100円引
 観覧券売場で日本国以外のパスポートの表紙を
 ご提示ください。
ウェブクーポン割引 一律:100円引
 観覧券売場で▶【クーポン画面】を保存もしくは印刷し、観覧券売場でご提示ください。
 ※一画面につき、お一人様のみ有効です。
自然を着よう!割引 一律:200円引
 自然物(動物、植物など)をデザインした
 ファッション(衣類、服飾雑貨など)を
 観覧券売場でご提示ください。

チラシ、プレスリリース

▶チラシ (PDF)(表)(裏)
▶オンラインプレスリリース(「ART-PR」の本展専用ページに飛びます)

同時開催

ミニ企画展「日本の自然と多色摺木版の世界
3月15日(水)~6月11日(日) 
常設展示室 入場無料

NEW(2023年1月20日更新)
(2022年12月1日更新)
(2022年10月1日公開)

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開館日
イベント

平日:午前10時〜午後5時
(入場は4時30分まで)
土・日・祝日:午前10時〜午後5時30分(入場は5時まで)

  • 小学生、中学生のみなさまへ

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町田市立国際版画美術館 〒194-0013 東京都町田市原町田4-28-1 連絡先 電話 042-726-2771/0860/2889