アーティストたちの室内画 ─見慣れない日常

企画展
アーティストたちの室内画 ─見慣れない日常
パトリック・コールフィールド
『ジュール・ラフォルグの詩』より《私にはただホテルの部屋があるばかりだ》
スクリーンプリント、1973年刊、町田市立国際版画美術館蔵
©The Estate of Patrick Caulfield, DACS & JASPAR 2021 E4031

展覧会について

「室内画」とは、プライベートな部屋をテーマとする絵画のジャンルです。描かれたのは、その時代を生きた人々の何気ない日常。いつも目にしている光景も、アーティストたちにとっては尽きせぬ着想源だったのです。

この展覧会では、ナビ派、シュルレアリスム、ポップ・アートなどの版画およそ140点を通じて、18世紀から20世紀までの室内画の歴史をたどります。様々な社会階層の人々が集まるパリのアパルトマン、社会のめまぐるしい変化から逃れる隠れ家、芸術的探求に没頭する実験室、非日常を予感させる密室―さまざまな部屋をめぐって、アーティストたちのおうち時間を覗いてみませんか?

展示構成と主な作品

※出品作品は全て町田市立国際版画美術館蔵

第1章. 部屋のなかへ

産業革命以後のロンドンやパリ。部屋のなかにある家具や装飾品は、住む人の属する社会階層を表しています。



ウィリアム・ホガース『娼婦一代記』より、1732年、エッチング、エングレーヴィング

第2章. 世紀末の隠れ家

閉ざされた部屋のなかでランプの暗がりに集まる人物たちは、なにやら思索をめぐらせているようです。



フェリックス・ヴァロットン《信頼》、1895年、木版



モーリス・ドニ『愛』より、1899年、リトグラフ

第3章. アーティストの秘密 

アーティストたちにとっての部屋は、芸術品を生み出す実験室。どんな作品が作られているのか、覗いてみましょう。



アンリ・マティス《眠るオダリスク》、1929年頃、リトグラフ



パブロ・ピカソ《ランプの下の静物》、1962年、リノカット
©2020-Succession Pablo Picasso - BCF(JAPAN)

第4章. 密室の夢と不安

現実と非現実の間を揺らぐシュルレアリストたちの作品。彼らの私室では、めくるめく白昼夢が繰り広げられます。



マックス・エルンスト『カルメル修道会に入ろうとしたある少女の夢』より、
1930年刊、コラージュ印刷
©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021 E4031


第5章. 量産される室内空間

大量生産・大量消費の社会が到来した戦後のロンドンやニューヨークで、室内画はまた新たな展開を迎えます。



パトリック・コールフィールド『ジュール・ラフォルグの詩』より
《エレーヌよ、ぼくは部屋で落ち着かない》、1973年刊、スクリーンプリント
©The Estate of Patrick Caulfield, DACS & JASPAR 2021 E4031

第6章. 部屋のそとへ

最後にご案内するのは、住み慣れた町を離れたアーティストたちがたどり着いた家。彼らを魅了したのは、どんな部屋だったのでしょうか?



ディヴィッド・ホックニー《ホテル・アカトラン、第2日》、1985年、リトグラフ
©David Hockney/ Tyler Graphics Ltd.
HP掲載はDavid Hockney, Inc.提供画像


【主な出品作家】

ウィリアム・ホガース、ウォルター・クレイン、フェリックス・ヴァロットン、アンリ・マティス、モーリス・ドニ、パブロ・ピカソ、マックス・エルンスト、長谷川潔、ポール・デルヴォー、ルイーズ・ニーヴェルソン、ハンス・ベルメール、サルバドール・ダリ、ジョアン・ポンス、クレス・オルデンバーグ、吉原英雄、ジム・ダイン、パトリック・コールフィールド、ディヴィッド・ホックニー、ジェニファー・バートレット、ジェラール・ティテュス=カルメルほか

開催概要

会期 2021年3月13日(土)~4月11日(日)
休館日 月曜日
開館時間 平日 10:00 ~17:00 (入場は 16 :30 まで)
土日 10:00 ~17:30 (入場は 17 :00 まで)
会場 企画展示室1・2
観覧料 一般=800(600)円、大・高生=400(300)円、中学生以下は無料
*()内は20名以上の団体料金。
*身体障がい者手帳、愛の手帳(療育手帳)または精神障がい者保健福祉手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は半額です。
*展覧会初日3/13(土)は入場無料。
*3/24(水)はシルバーデー。65才以上の方は入場無料です。

※通常毎月第4水曜日に実施しているシルバーデー(65才以上の方は入場無料・本展の場合は3月24日(水))は、新型コロナウイルス感染予防の観点から、本展においては実施するか未定です。
実施の場合は当館HP、広報まちだにてお知らせします。

ご観覧の方には解説の小冊子を無料配布します。(数に限りがございます)

※状況により会期等を変更する場合があります。
 ご来館前に当館ホームページ・SNSをご確認ください。

リピーター割引 一律:100円引
 観覧券売場で本展の半券をご提示ください。
タクシー割引 一律:100円引
 観覧券売場で当日のタクシーのレシートをご提示ください。
 ※レシート一枚につき、お一人様のみの割引です。
パスポート割引 一律:100円引
 観覧券売場で日本国以外のパスポートの表紙をご提示ください。
シェアサイクル割引 一律:100円引
 観覧券売場でシェアサイクルのアプリの利用履歴画面をご提示ください。
 ※シェアサイクルについては▶【こちら】

ウェブクーポン

会期中有効の100円引クーポンを配信中。
【こちら】の画面を保存もしくは印刷し、観覧券売場でご提示ください。

関連イベント

記念講演会

「『密』な世界―モダン・アートにおける室内」手話通訳あり
講師:天野知香(お茶の水女子大学教授)
日時:2021年3月20日(土)14:00~15:30
場所:1階講堂
定員60名、要整理券、要観覧券(当日有効)
*整理券は当日12:00より1階受付で配布します。

室内楽コンサート

弦楽四重奏
日時:3月14日(日)①13:30~14:00 、②15:00~15:30  
出演:Quartet Paradox(クヮルテット・パラドックス)
   ヴァイオリン:西原史織、大槻桃斗
   ヴィオラ:世川すみれ、チェロ:飯島奏人

サックス四重奏
日時:3月28日(日)①13:30~14:00 、②15:00~15:30 
出演:ハッピー☆マッキーSAXカルテット
   ソプラノサックス:河西麻希、アルトサックス:木藤良朝子
   テナーサックス:北嶋恭子、バリトンサックス:石岡公恵

場所:1階講堂
定員60名、要整理券、要観覧券(当日有効)
*整理券は各回30分前から1階受付で配布します。

担当学芸員によるギャラリートーク

日時:3月21日(日)14:00~(約30分)
   4月 3日(土)14:00~(約30分)

会場:2階企画展示室1
※当日有効の観覧券をご用意のうえ、2階企画展示室入口にお集まりください。

プレスリリース等

【ちらし】表
【ちらし】裏
【プレスリリース】(PDF)

▶【出品リスト】 準備中

同時開催

ミニ企画展「シリーズ現代の作家 草間彌生」
2021年1月5日(火)~4月11日(日) 常設展示室 
※入場無料

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  • オフィシャルX
  • 版画のつくりかた
  • シャトルバス運行
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休館日
開館日
イベント

平日:午前10時〜午後5時
(入場は4時30分まで)
土・日・祝日:午前10時〜午後5時30分(入場は5時まで)

  • 小学生、中学生のみなさまへ

公式X  公式Instagram

〒194-0013 東京都町田市原町田4-28-1
連絡先 電話 042-726-2771