紙の上のいきものたち!!
展覧会概要
古くから人間は動物や植物、虫などのいきものを版画であらわしてきました。紙の上で新たな命を与えられたこれらの生きとし生けるものは、人間を映し出す鏡といえるかもしれません。たとえば写実的に描かれた植物からは、科学的な考えやまなざしが芽生えたことがうかがえます。また動物の姿を借りた寓話は、人間の愚かさや滑稽さを教えてくれるものです。一方で、現代の版画家たちが魅力あふれる生命を表現しつづけていることも忘れてはならないでしょう。
本展では身近なものから遠い異国のものまで、多種多様ないきものが息づく約120点の版画を展示。植物から作られた町田産の色材を用いた若手作家の版画も紹介します。いきものの様々なすがた・かたちを通じて、自然がもたらす楽しみと恵みをご堪能ください。
展示内容
第1章 いきものを版画にするということ
15世紀の西洋の草本誌や多種多様ないきものが収められた博物誌などを紹介します。ロバート・ジョン・ソーントン編 『フローラの神殿』より
「エジプト・ハス」 1804年(1798~1807年刊)
銅版、手彩色 458×377mm 町田市立国際版画美術館蔵
第2章 物語のなかのいきものたち
聖書の説話やイソップ寓話、子供向けの絵本のなかに登場するいきものを紹介します。『イエスの生涯注解』より「エヴァの創造」(部分)
ウルムで1478年頃刊 版元:ヨハン・ツァイナー
木版、手彩色 約255×190mm
町田市立国際版画美術館蔵
幕間 あなたは犬派?それとも猫派?
版画にあらわされた犬と猫のさまざまな姿を紹介します。ヴェンツェル・ホラー「猫の頭部」
1646年 エッチング 133×180mm
町田市立国際版画美術館
第3章 身近ないきものたち―アートのなか・生活のなか
いきものをテーマにした現代の版画家の作品や、町田でつくられた色材を用いた染色品や版画を紹介します。竹上妙 「となりの柿はあかい」
2012年 木版 350×450mm 作家蔵
展覧会情報
会期 | 2017年7月29日(土)~9月24日(日) |
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休館日 | 毎週月曜日 ※9月18日(月・祝)は開館、翌9月19日(火)は閉館 |
開館時間 | 平日 10:00~17:00(入場は16:30まで) 土日祝 10:00~17:30(入場は17:00まで) |
観覧料 | 一般:600(500)円 大学・高校生と65歳以上:300(200)円 ※同時開催「インプリントまちだ展2017」と共通料金 |
主催 | 町田市立国際版画美術館 読売新聞社 美術館連絡協議会 |
協賛 | ライオン 大日本印刷 損保ジャパン日本興亜 日本テレビ放送網 |
協力 | 町田市大賀藕絲館 クラフト工房La Mano |
※()内は20名以上の団体料金
※展覧会初日7月29日(土)は入場無料
※身体障がい者手帳、愛の手帳(療育手帳)または精神障がい者保健福祉手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は半額
関連イベント
びじゅつかん探検ツアー
学芸員の案内で、収蔵庫や巨大なエレベーター、機械室など、普段は入ることのできない美術館の裏側を探検します。
■日時:①8月5日(土) ②8月19日(土)
各日10:30~12:00 受付開始10:00
■対象:小学校1~6年生(保護者同伴可、ただし1名まで)
■定員:先着20名(事前申込制)
■申込方法:町田市イベントダイヤル 042-724-5656
※年中無休7:00~19:00
▶町田市イベント申込システム「イベシス」
※申込期間中にイベント名、またはイベントコード
「170720B」で検索
■申込期間:7月20日(木)12:00~7月27日(木)19:00まで
※「イベシス」は7月27日(木)23:59まで
■募集方法:先着/同時に4名まで申込可能
■参加条件:小学生は無料。
ただし、同伴の保護者の方は展覧会の観覧料が必要です。
ギャラリートーク
■日時:館長:9月10日(日)
学芸員:8月6日、20日、9月3日、17日(日)
※各日14:00~ 45分程度
※観覧券をご用意のうえ、2階企画展示室1の入口にお集まりください。
プロムナード・コンサート
■演奏者:市内大学の音楽系学科学生
■日 時:9月9日(土) ①13:00~、②15:00~
各回30分程度
■会 場:エントランスホール
※どなたでもご鑑賞いただけます。
※座席のご用意はありません。
同時開催
▶インプリントまちだ展2017―絵描き・ながさわたかひろ、サッカー・FC町田ゼルビアでブレイク刷ルー!
7月29日(土)~9月24日(日) 企画展示室2
※「紙の上のいきものたち!!」展の観覧料でご覧いただけます。
▶シリーズ現代の作家 舩坂芳助
6月21日(水)~9月24日(日) 常設展示室
※入場無料