「森羅万象を刻む-デューラーから柄澤齊へ」展 関連催事
公開制作
「てのひらの宇宙-直刻銅版画・エングレーヴィング」
概要
銅版画にはドライポイントやエッチングなど、様々な技法があります。なかでも習得が難しいといわれるエングレーヴィングは、ビュランという刃物で金属板に直接線を彫る技法です。硬い金属に自由な線を刻むのは容易ではありませんが、その明快な線は繊細な表現から力強い表現まで幅広く、人の目を惹きつけてやみません。
尾﨑ユタカ氏は、エングレーヴィングを中心に制作を続ける銅版画家です。その作品は小さな画面の中に時間の流れを閉じ込めたかのような静かな美しさを漂わせています。
エングレーヴィングの魅力である美しい刻線―これを刻むには芸術家の精神に加えて、超絶技巧とも言われる職人的な技が欠かせません。公開制作では、尾﨑氏に自作について語っていただくとともに、制作方法の一部を実演していただきます。一本一本の刻線に秘められた技と表現の宇宙をご覧ください。
日時 2016年5月7日(土) 13:30~16:00 ※途中休憩含む
会場 当館アトリエ
入場無料。入退室自由。
※混雑時は入室を制限する場合があります。
実演と解説 尾﨑ユタカ(おざき ゆたか:銅版画家)
作家略歴
1956年 山梨県生まれ
1980年 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻銅版画研究室卒業
1993年 第2回さっぽろ国際現代版画ビエンナーレ展(札幌市)
1994年 第2回ぶどうの国の国際版画ビエンナーレ展招待作家部門
(山梨県立美術館/1997年招待出品)
第39回CWAJ現代版画展
(東京アメリカンクラブ/1996年以後毎年出品)
1995年 第9回ウッジ国際小版画展(ポーランド)
1996年 第7回山梨県新進作家選抜展(山梨県立美術館)
第9回上野の森美術館・日本の自然を描く展
(文部大臣奨励賞受賞/上野の森美術館)
銅版画集『On the Earth』(ガレリア・グラフィカ)刊行
1997年 第3回英国国際ミニアチュール版画展
(~1998年イギリス巡回/2000年招待出品)
1998年 第1回あおもり版画大賞展(青森市)
銅版画集『星』(ガレリア・グラフィカ)刊行
1999年 第1回山本鼎版画大賞展(上田市)
2000年 「現代美術の手法(5)大きい版画と小さな版画」展
(練馬区立美術館)
2002年 第2回モントリオール国際ミニアチュール版画ビエンナーレ展
(最高賞受賞/カナダ)
「線の迷宮(ラビリンス)-細密版画の魅力-」展(目黒区美術館)
■てのひらの宇宙-直刻銅版画・エングレーヴィング チラシ
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町田市立国際版画美術館 普及係
電話042-726-2889