駒井哲郎 1920 - 1976 ―こころの造形物語―

企画展
駒井哲郎 1920 - 1976 ―こころの造形物語―
「時間の玩具」1970年 銅版(エッチング<サンドペーパー使用、1版多色>) ©Yoshiko Komai 2011/JAA1100007 ※第II部出品

駒井哲郎 1920 - 1976 ―こころの造形物語―

Tetsuro KOMAI Retrospective

~夢と現実、すべてが私にとっては夢でもあり現実でもあるのだ。~

第I部・第II部、総入れ替えで約500点出品。すべてを見ずにはいられない。

展覧会概要

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「花と果実(fleurs et fruits)」1973年 モノタイプ、パステル粉 ©Yoshiko Komai 2011/JAA1100007※第II部出品
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「鳥の静物(死んだ鳥の静物)」1962年 銅版(アクアチント、リフトグランド・エッチング、エッチング) ©Yoshiko Komai 2011/JAA1100007※第II部出品

駒井哲郎(1920-1976)は見えるものを描いて、見えない心の内を表現することを追い求め、それを鋭い感性と熟達した技術によって銅版画へと移し変えることに成功した、まれにみる才能豊かな芸術家でした。
本展覧会ではそうした駒井の創造した世界を、資生堂名誉会長の福原義春氏が蒐集した、約500点という一級の大コレクションによってお見せします。また今回は、第I部と第II部、全作品総入れ替えの二部編成でご覧になっていただきます。両方の展示を見ることによって、慶応義塾普通部時代に制作した初期作品から、ルドンやクレーを解釈しながら独自の表現を生み出した1950年代の作品を経て、病に侵され、その心情を痛切に表現して終わる駒井の創造の軌跡を、はじめて見終えることになります。
どうぞ、上・下巻の長篇小説を読むように、駒井が創造したこころの造形物語を、はじめから終わりまで、じっくりと味わってください。

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※詳しい内容がご覧いただけます。

展覧会情報

会場
町田市立国際版画美術館 企画展示室1・2

会期
2011年4月9日(土)~6月12日(日)
【第I部】4月9日(土)~5月8日(日)/【第II部】5月11日(水)~6月12日(日)
*第I部、第II部で全ての作品を入れ替え

休館日
月曜日、5月10日(火)は展示替えのため閉室

開場時間
火~金 午前10 :00~午後5 :00(入場は午後4 :30まで)
土・日・祝  午前10 :00~午後5 :30(入場は午後5 :00まで)

観覧料金
一般=800(700)円
大・高生=600(500)円
65歳以上=400(300)円
中学生以下=無料
*( )内は20名以上の団体料金
*身体障がい者手帳または愛の手帳等をご持参の方と付き添いの方1名は半額
*展覧会初日4月9日(土)と開館記念日4月19日(火)は観覧無料

【第I部・II部セット券割引】
第I部展示期間中、第I部・第II部の観覧券をセットにして下記のような割引価格でご購入いただけます。団体料金の設定はございません。
通常一般=1600円→1200円
大・高生=1200円→900円
65歳以上=800円→600円

主催
町田市立国際版画美術館、東京新聞

協賛
資生堂

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「La Maison Jaune(黄色い家)」1960年銅版(ディープ・エッチ、アクアチント<1版多色>) ©Yoshiko Komai 2011/JAA1100007 ※第I部出品
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「束の間の幻影」1951年 銅版(エッチング<サンドペーパー使用>) ©Yoshiko Komai 2011/JAA1100007  ※第I部出品
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「食卓I」1959年 銅版(アクアチント、エッチング<1版多色>) ©Yoshiko Komai 2011/JAA1100007※第I部出品

関連イベント

講演会

(1)福原義春氏(資生堂名誉会長、本展覧会出品作品所蔵者)
日時:2011年4月23日(土) 午後2:00~3:30 終了しました
会場:美術館講堂
(2)堀江敏幸氏(作家、早稲田大学文学学術院教授)
日時:2011年4月30日(土) 午後2:00~3:30 終了しました

会場:美術館講堂
*手話通訳付
*入場無料、ただし企画展ご観覧の方が対象です。

駒井哲郎愛用のプレス機をつかったデモンストレーション

実演:渡辺達正氏(版画家、多摩美術大学教授)   
日時:2011年5月4日(水・祝) 午後2:00~3:00 終了しました
会場:2Fロビー(見学自由)

モノタイプで遊んでみよう!

日時:2011年6月4日(土) 午後1:00~3:00(制作時間15分程度)終了しました

会場:1Fエントランスホール
申込不要・先着順
*子どもから大人まで楽しく遊べます。小学生以下は要保護者同伴。

館長によるスペシャル・ギャラリートーク

日時:4月16日(土)、5月21日(土) 午後2:00より45分程度 終了しました

*観覧券が必要です。

学芸員によるギャラリー・トーク

日時:4月10日、24日、5月1日、15日、29日、6月12日 各日曜日
午後2:00より45分程度 終了しました


*観覧券が必要です。

美術館で語りあおう~トークフリーデー

日時:展覧会初日を除く水、土曜日
「鑑賞のための静けさ」よりも作品をめぐる会話を楽しんでいただこうという試みです。小さなお子さま連れの方も気兼ねせずにご入場下さい。

※イベント一覧がご覧いただけます。

作家紹介

駒井哲郎(こまい てつろう 1920 - 76)

戦後日本の銅版画のパイオニアとして表現の可能性を切り開き、後進を育て、日本に銅版画という芸術ジャンルを定着させた美術家。
1920(大正9)年6月14日、東京市日本橋区魚河岸(現・東京都中央区日本橋室町1丁目)に生まれる。1933年に慶応義塾幼稚舎を卒業、普通部に進級、図画教師仙波均平(せんばきんぺい)の指導を受ける。1935年、西田武雄発行の『エッチング』誌で銅版画を知り、西田主宰の日本エッチング研究所に日曜ごとに通い、銅版画の技法や素描の手ほどきを受ける。1938年東京美術学校(現・東京藝術大学)油画科に入学、1942年同校を繰り上げ卒業。同年東京外国語学校フランス語専修科に入学し、翌年修了。戦災により、油彩画や銅版画を焼失。1950年、春陽会展に銅版画9点を初出品、岡鹿之助に激賞され、一躍注目を集める。1951年、第1回サンパウロ・ビエンナーレでコロニー賞受賞、1952年、第2回ルガノ国際版画ビエンナーレで国際次賞を受賞、棟方志功とともにいち早く世界の舞台で高い評価を獲得した。1954年、フランスに渡って長谷川潔を訪問、親しく指導を受ける。翌年帰国。1956年、南画廊開廊記念展で個展を開催。1970年、多摩美術大学教授(翌年辞任し非常勤講師)。1971年、東京藝術大学美術学部助教授となり(72年に教授)、初代の版画担当の専任教授として日本の現代版画を指導。1976年11月20日、舌癌肺転移のため逝去。享年56歳。

その他

【同時開催】
常設展示 西洋版画の世界―駒井哲郎の視点
開催期間:2011年4月6日(水)~6月12日(日)



【巡回スケジュール】 
「駒井哲郎1920-1976」展は、以下の開場に巡回します。
・山口県立萩美術館・浦上記念館 2011年7月5日(火)~8月7日(日)
・伊丹市立美術館 2011年10月29日(土)~12月18日(日)
・郡山市立美術館 2012年1月5日(木)~2月12日(日)
・新潟市美術館 2012年2月18日(土)~4月15日(日)
・世田谷美術館 2012年4月28日(土)~7月1日(日)

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休館日
開館日
イベント

平日:午前10時〜午後5時
(入場は4時30分まで)
土・日・祝日:午前10時〜午後5時30分(入場は5時まで)

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