日本のグラフィック・デザイナーと版画
ミニ企画展
無料
横尾忠則《Shanghai Hi Yoo Koo Soo》2010年、スクリーンプリント、当館蔵
展覧会概要
「グラフィック・デザイナー」という言葉が日本で知られるようになったのは、戦後復興期にあたる1950年代のことです。1951年には全国規模のデザイナー団体である日本宣伝美術会(通称:日宣美)が設立されると同時に広告代理店ライト・パブリシティが創業、さらに1959年には第一線で活躍する作家たちを招集した日本デザインセンターも発足しました。青年期に終戦を迎えた若きグラフィック・デザイナーたちが切磋琢磨し、互いを励まし合ったこの時代は、日本のデザイン界における「青春」とも言えるでしょう。
グラフィック・デザイナーたちは多種多様な広告物を手がける過程で、しばしば同じ印刷物である「版画」にも関心を示しました。「チームワークと無名の行為」を求められる広告の仕事と異なり、自らの個性を存分に発揮できる版画は、強い魅力を放っていたことでしょう。
本展では、永井一正(1929年生まれ)、横尾忠則(1936生まれ)、和田誠(1936-2019)を中心に、戦後から現代にかけて活躍してきたグラフィック・デザイナーの版画約40点を紹介します。
展覧会情報
会期 | 2024年3月13日(水)〜5月26日(日) |
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休館日 | 月曜日 ※ただし4月29日(月祝)・5月6日(月祝)は開館、4月30日(火)・5月7日(火)は休館 |
開館時間 | 平日:午前10時~午後5時 土日祝:午前10時~午後5時30分 ※入場は閉館30分前まで |
観覧料 | 入場無料 |
主な出品作品
永井一正《作品C》1968年、エンボス、当館蔵
和田誠《チャーリー・チャップリン》1998年、エッチング、当館蔵 ©Wada Makoto
福田繁雄《犬》1982年、スクリーンプリント、当館蔵