版画の彩展2011 第36回 全国大学版画展
展覧会概要
版画を専門に指導する教室が大学に設置されるようになったのは1950年代のことです。大学版画学会は、版による造形表現の研究と大学教育の発展を求めて発足し、その活動はすでに四半世紀以上におよびます。
今年で36回目を迎える全国大学版画展ですが、町田市立国際版画美術館では1987年の開館以来、本展を毎年開催してきました。本展は各大学関係者にとって年に一度の成果を問う重要かつ貴重な機会です。出品される学生たちの版画は、版画や美術の概念そのものへの挑戦や社会へのメッセ-ジを含み、優れた表現をみせるものでもあります。本展は限りなき可能性を秘めた展覧会であり、版画の将来を計る催しといってよいでしょう。
また本展は、社会・美術館・大学との一体化を図る新たな意義をも備えております。第18回展より設けられた「観客賞」、学生の版画作品を販売するコーナーなど、さまざまなイベントは町田市民や版画ファンのあいだにも定着し、毎年恒例のこの催しを楽しみにしている人たちも大勢いらっしゃいます。版画を通じて、多くの方々に学生とのコミュニケーションを持っていただくことを願っています。
展覧会情報
会期
2011年12月3日(土)~12月18日(日)
休館日 毎週月曜日
会場
企画展示室第1・第2
入場無料
関連催事
あなたのお部屋に版画はいかが?~学生版画販売
美術館エントランス・ホールにて販売します。低価格で「本物」を手に入れるチャンスです。
初日には開館前から行列ができ、”まとめ買い”する方がいるほどの高い人気を誇ります。よいものはお早目に!小さなサイズなのでプレゼントにも最適です。
なお、純益の一部が町田市立国際版画美術館の活動にあてられます。
観客賞―投票すると、版画作品を抽選でプレゼント!
会期中、皆様の投票により「観客賞」を選びます。投票いただいた方の中から抽選で5名様に、展覧会出品者である学生たちを教育の現場で指導するプロの版画作家による作品をプレゼント。
毎年、多数の投票がある人気の企画です。プレゼント版画作品の作者は大島成己(京都嵯峨芸術大学)、田中孝(倉敷芸術科学大学)、日向野桂子(個人会員)、平垣内清(宮城教育大学)、古谷博子(多摩美術大学、日本大学芸術学部)です。
大学版画学会研究発表
大学版画学会員の研究成果を発表します。
12月3日(土) 午後2時30分~3時45分
発表者:
笠原健司 (金沢美術工芸大学大学院 修士課程特別科目等履修生(芸術学)在籍)
「ゴヤと18世紀後半の版画技法」
池田 潤 (多摩美術大学大学院 美術研究科博士後期課程版画専攻3年在籍)
「東京国際版画ビエンナーレ展からみる版の存在」
会場:町田市立国際版画美術館 講堂 聴講自由
公開ワークショップ
12月4日(日)午前10:30~12:00
テーマ:ゼラチン版画技法〈コロタイプ〉
講師:便利堂 工房長 山本 修 氏
会場:町田市立国際版画美術館工房 見学自由
*受講者の一般募集はありません。
プレスリリース
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