素朴な美―フランスの民衆版画
ミニ企画展

「道化」
19世紀後半 リトグラフ(多色)
展覧会概要

「凧(生まれながらの道化師)」
19世紀 リトグラフ、手彩色

「七つの悲しみの聖母」
1772~1828年 木版、手彩色

「偉大な聖月曜日」
1834年(20世紀の刷り) 木版、手彩色
版画は、レンブラントやピカソなど、有名な画家たちが作ったものばかりではありません。
壁紙やゲームカード、すごろく、絵本やビラ、またお祈りやお守りのためのキリストやマリア様の像など、庶民の日常生活のなかで親しまれた版画も多くありました。
これらは「民衆版画」と呼ばれ、たいていは職人が作っていたので作者の名前はわかりません。
ヨーロッパ各地や中国などですぐれた民衆版画が作られています。
今回は人々が祈りを捧げたキリストやマリア様の姿、ちょっと笑える諷刺や教訓をテーマにしたもの、さらには、子どもたちが楽しんだ兵隊さんや凧、着せ替え人形など、さまざまなフランスの作品約50点を展示します。
荒削りな木版の素朴な味わいや鮮やかな彩色などがみどころです。
ぜひご覧下さい!
展覧会情報
会 期 2011年6月15日(水)~ 9月25日(日)
休館日 毎週月曜日 ※7月18日は開館、19日(火)閉館
常設展示室/入場無料