After the War
隆盛する戦後の欧米版画
展覧会情報
会期:
2012年8月4日(土)~9月23日(日)月曜休館
ただし9/17(月・祝)は開館、9/18(火)休館
会場:
町田市立国際版画美術館
東京都町田市原町田4-28-1
TEL 042-726-2771/0860
主催:
町田市立国際版画美術館
開場時間:
火~金:午前10時~午後5時(入場は午後4時30分まで)
土・日・祝日:午前10時~午後5時30分(入場は午後5時まで)
観覧料:
一般600(500)円/大・高校生、65歳以上300(200)円/中学生以下は無料
*( )は20名以上の団体料金
※展覧会初日8月4日(土)は無料
※身体障がい者手帳または愛の手帳等をお持ちの方と付き添いの方1名は半額
開催趣旨
世界全体を巻き込んだ第二次世界大戦。戦禍を避けてパリからニューヨークへ移った美術家たちは、アメリカ美術に大きな影響を残しました。戦後まもなくして、アメリカでは抽象美術の潮流がわき起こり、その後つぎつぎと新しい美術が展開してゆきます。
こうしたなか、版画はかつてない変貌を遂げました。個性的な版画工房が登場し、それまでの常識を打ち破る革新的な制作が繰り広げられます。
1950年代半ばまでニューヨークで活動したアトリエ17では、シュールレアリスムの美術家を中心に銅版画の自由な表現を追究されました。また1960年代に設立されたタマリンド石版画工房やULAE(ユニヴァーサル・リミテッド・アート・エディションズ)では、サム・フランシス、ヘレン・フランケンサーラー、ジャスパー・ジョーンズ、ジム・ダインなど、多くの美術家が熱意をもって版画制作に取り組みました。版画への熱い関心はヨーロッパにも波及し、1970年代以降、大きさや奇抜さを競いあう華やかな作品も生まれました。
本展では、戦争という苦難の時代を乗り越え、一気に花開くように隆盛した欧米の作品約130点をご紹介いたします。20世紀後半の美術を彩った斬新でダイナミックな版画の魅力を、ぜひお楽しみ下さい。
展覧会構成
Ⅰ.プロローグ:ヨーロッパからアメリカへ
スタンリー・ウィリアム・ヘイター、アンドレ・マッソン、イヴ・タンギーほか
Ⅱ.アメリカの版画工房:変化と発展
ジョセフ・アルバース、サム・フランシス、ヘレン・フランケンサーラー、
ジャスパー・ジョーンズ、アンディ・ウォーホル、ロイ・リキテンスタイン、
デイヴィッド・ホックニー、ジェニファー・バートレット、キキ・スミスほか
Ⅲ.ヨーロッパ現代版画
アントニ・タピエス、ホルスト・アンテス、A.R.ペンク、アンゼルム・キーファーほか
Ⅳ.「マルチプル」の試み
イヴ・クライン、セザール、ロバート・ラウシェンバーグ、クリストほか
関連催事
1. 講演会(手話通訳付き)
※①②ともに午後2時~3時30分 会場:美術館講堂
※聴講無料。ただし企画展観覧の方が対象です。
①8月19日(日)「戦後の欧米版画~その魅力」
講師:高木幸枝(当館学芸員)
②8月26日(日)「アメリカ現代版画の制作現場から」
講師:木戸均(きど ひとし)氏
(元ULAEマスター・プリンター、版画工房 KIDO Press,Inc代表)
木戸均氏は1986~1994年にかけて、アメリカの代表的な版画工房として知られるULAE(ユニヴァーサル・リミテッド・アート・エディションズの略称)でマスター・プリンター(最も熟練し、責任ある刷り師を示す)をつとめました。当時アメリカでは、工房が急速な発展をとげて、版画の制作が質・量ともに飛躍的に伸びていました。この講演会では、ジャスパー・ジョーンズやラウシェンバーグ、ジム・ダインら当時を代表する作家たちとコラボレーションした貴重な体験と、帰国後に自ら立ち上げた版画工房の制作現場について語っていただきます。
2. 夏休み宿題対策におすすめ! こども向けギャラリー・トーク
8月17日(小学校低学年)、8月24日(小学校高学年)、8月31日(中学生)
※いずれも金曜日、午後2時から30分程度
※中学生以下は無料ですが、保護者の方は観覧券が必要です。
3. 館長によるスペシャル・ギャラリー・トーク
9月9日(日)午後2時から40分程度
※観覧券をご用意のうえ2階企画展示室入口にお集まりください。
4. 学芸員によるギャラリー・トーク
8月5日,9月2日 いずれも日曜日、午後2時から40分程度
※観覧券をご用意のうえ2階企画展示室入口にお集まりください。
5. 親子でバックヤード・ツアー&特別鑑賞会
開催日:8月22日(水) 時間:午後1:00 ~ 2:30
場所:町田市立国際版画美術館
・詳しい内容は、イベントチラシをご覧ください。
イベントチラシ PDF[167KB]
同時開催
常設展示室ミニ企画
シリーズ<現代の作家>丹阿弥丹波子―光と闇に咲く豊穣の花
2012年6月20日(水)~9月23日(日) 入場無料