華麗な花の饗宴 『フローラの神殿』大公開

ミニ企画展
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華麗な花の饗宴 『フローラの神殿』大公開
R.J.ソーントン編 『フローラの神殿』より 「夜の女王」 1800年 メゾチント(多色)、一部手彩色

展覧会概要

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R.J.ソーントン編 『フローラの神殿』より 「ラップランド人の服装をしたリンネの肖像」 1805年 メゾチント(多色)、一部手彩色

 美しい花々がおさめられた植物図鑑『フローラの神殿』。その編者ロバート・ジョン・ソーントンは、博物学者カール・フォン・リンネの雄しべと雌しべによって植物を分類する方法に感銘をうけ、本書の刊行を決意しました。

 植物図鑑は無地の背景に草花を描くことが一般的です。しかし、ソーントンは花々にそれぞれ趣向をこらした舞台を与え、類例の無い植物図鑑を編み出しました。例えば「夜の女王」では、後方に描かれた時計台や月からその開花時刻をうかがい知ることができます。詩的で物語を感じさせる背景が『フローラの神殿』の魅力のひとつといえるでしょう。

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『フローラの神殿』より「ストレリチア」 1804年 スティップル・エングレーヴィング(点刻法)、エッチング、アクアチント(多色)、一部手彩色

 本書の花々が多色刷りの銅版画であることも忘れてはなりません。画家たちの原画をもとに優れた版刻師たちが作り上げたもので、彼らの巧みな銅版画技法によって華麗な色彩と繊細な表現が生みだされているのです。

 ソーントンの独創的なアイデアと、それを現実のものとした優れた原画家と版刻師たち。彼らの残した華麗な花々は時を越えて私達の目を楽しませてくれます。本展はリンネの肖像と寓意画を含む『フローラの神殿』全30点を一堂に展示します。その祖先である1500年前後に刊行された木版の植物図譜もあわせてご覧ください。

展覧会情報

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『フローラの神殿』より「ピッチャー・プラント」 1803年 スティップル・エングレーヴィング(点刻法)、エッチング、アクアチント(多色)、一部手彩色

会場:常設展示室


会期:2014年4月5日(土)~6月15日(日)


観覧料:無料


華麗な花の饗宴 リーフレット PDF[638KB]

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(入場は4時30分まで)
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