~まちだゆかりの作家~
赤瀬川原平・岡崎和郎・中里斉
展覧会概要
2016年度からはじめた町田市にゆかりのあるアーティストを紹介するミニ企画の3回目の展示です。
今回は3人のアーティストを取り上げます。共通しているのは、町田市にゆかりがあること以外は、1930年代生まれであること、そして戦後の現代美術の先端で先鋭的は作品を制作発表したことです。
赤瀬川原平(あかせがわ げんぺい、1937-2014)は、1984年より町田市に住んで活動しています。1970年代から始めた、「不動産に付着しかつ美しく保存されている無用の長物」という定義を満たす「超芸術トマソン」の版画を展示します。町田市成瀬で見つけた「トマソン」が含まれています。
岡崎和郎(おかざき かずお、1930生まれ)は現在も町田市に在住して活動しています。茂みのなかの一葉だけをハサミでハート型に切り抜いて写真に収め、版画化した《HITOHA》などを展示します。ハート型の一葉には樋口一葉のイメージが重ね合わせられています。
中里斉は(なかざと ひとし、1936-2010)は、町田市で生まれ育ったアーティストです。1960年代よりアメリアを拠点に活動し、最小限のかたちと色彩で構成した絵画や版画を制作しました。砂遊びから生まれ、さまざまな色の砂を付着してマティエールをつくったシルクスクリーン版画などを出品します。
赤瀬川原平 風のレコード 大盤 1988年 オフセット
赤瀬川原平 路上の日蝕観察 1988年 オフセット
岡崎和郎 HITOHA 1979年 オフセット
岡崎和郎 溶けるティーカップ 1997年 シルクスクリーン
中里斉 トルソと頭像 スチュアート・デイヴィスから
2001年 スクリーンプリント、砂
中里斉 モナド 砂5
2009年 スクリーンプリント、砂
展覧会情報
会期 | 2018年9月5日(水)~12月24日(月) |
---|---|
観覧料 | 無料 |
- 出品作品リスト PDF[314KB]