まちだゆかりの作家 若林奮
ミニ企画展
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展覧会概要
本展示は、2016年度から開催している町田市にゆかりのあるアーティストを紹介するシリーズ企画です。今回は、現在の町田市原町田出身の彫刻家・若林奮(わかばやし いさむ、1936-2003)を取り上げます。
若林は1959年(昭和34)に東京藝術大学彫刻科を卒業後、早くから受賞を重ね、若くして評価を確立した、戦後日本を代表する彫刻家のひとりです。鉄を中心に、銅や鉛、硫黄、木などの素材を使って、地形や植物、気象、大気の状態などへの深い自然観と、空間や時間への強い意識にもとづく思索的な作品を制作したことで知られます。
版画も重要な表現手段で、生涯に700点を超える作品を制作しました。銅版画が中心ですが、リトグラフや木版、さらには独自の技法を試みるなど、その制作姿勢は自由で、表現も多岐にわたっています。
本ミニ企画では、1970年代から90年代にかけて制作された『ノート・鮭の尾鰭』『BLACK COTTON』『GRASS[』など5種類の版画集を中心に、約40点の版画を展示して、このような若林奮の仕事を振り返ります。
版画集『ノート・鮭の尾鰭』より 1978 ドライポイント 14.9×18.2cm
版画集『地方に於ける小気象』より 大陰影Ⅰ 1977 ドライポイント30×36.5cm
版画集『BLACK COTTON』より 1989 リトグラフ 100×75.5cm
▶【出品リスト】(PDF)
展覧会情報
会期 | 2020年 9月16日(水)~12月23日(水) |
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休館日 | 月曜日 |