~まちだゆかりの作家~ 飯田善國(1923-2006)

ミニ企画展
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~まちだゆかりの作家~ 飯田善國(1923-2006)
『クロマトポイエマ』表紙1972年 スクリーンプリント 750×550mm

展覧会概要

 飯田善國は国際的に活躍した町田ゆかりの彫刻家です。色鮮やかなロープとステンレスの立体を組み合わせた作品や、風によって動く大規模な彫刻など、常に新しい表現を求め続けました。手がけた公共彫刻は、国内外をあわせて40点以上にのぼります。
 1970年代半ばに町田市に住居とアトリエを置き、1989年には町田市芹ヶ谷公園の《彫刻噴水・シーソー(虹と水の広場)》を制作します。支柱の高さが10メートル、シーソーの長さが14メートルの巨大な噴水彫刻で、風の力を受けて時々刻々と姿を変えながらダイナミックに水を流れ落とします。町田市を代表するモニュメントのひとつとして、子どもの遊び場や市民のやすらぎの場として、多くの人々に親しまれている作品です。

 飯田は1923年(大正12年)に栃木県足利郡筑波村(現在の足利市)で生まれました。慶應義塾大学文学部へ進むものの1943年(昭和18年)に応召し、「学徒出陣」により中国大陸で戦いました。1946年(昭和21年)に復学した後は美術を志すようになり、東京藝術大学へ入学して絵画科の梅原龍三郎教室で学びます。
 絵画や彫刻に熱心に取り組んだ一方、飯田は版画にも多彩な才能を発揮しました。制作の始まりは1950年代末のウィーン留学中のことで、いかなる造形へ進むべきか暗中模索のなかで銅版画と出会いました。1972年には西脇順三郎の英文詩にスクリーンプリントを添えた詩画集『クロマトポイエマ』を制作、独自のルールで「言葉、色、形」を結ぶ構成の奇抜さには多くの人が驚きました。また1992年の版画集『M.M.曲面シンドローム』ではマリリン・モンローをテーマに色彩豊かな作品を展開、アルファベットと色帯を組み合わせた構図のなかには知的なユーモアとエロスが漂います。
 本展では、飯田善國の版画の魅力を約50点の作品によりご紹介いたします。

~まちだゆかりの作家~ 飯田善國(1923-2006) リーフレット PDF[612KB]

展覧会情報

会期2017年9月27日(水)~12月24日(日)
観覧料無料

出展作品

~まちだゆかりの作家~ 飯田善國

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開館日
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平日:午前10時〜午後5時
(入場は4時30分まで)
土・日・祝日:午前10時〜午後5時30分(入場は5時まで)

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