プレイバック!ミレニアム1991→2001:版画が/版画で越えた境界

近年「Y2K(Year2000)」や「平成レトロ」カルチャーとして再注目されている1990年代から2000年代初頭。終末感や社会不安を抱えつつも、希望とともに新しいミレニアムの幕を開けようとしていたこの時代、版画の世界では、写真や立体との融合や大型作品の制作、デジタル技術の活動など、従来の版画の枠を越えようとする新しい表現が試みられました。さらに好景気の余韻で活発に行われていた地方自治体発の国際版画展がこの動きを後押ししました。
本展は、町田市立国際版画美術館と神奈川県民ホールで開催された当時の5つの「現代」版画展や当館の公開制作を中心に、約100点の作品を通じてこの時代を振り返ります。20世紀という「戦争の世紀」を省みる視点や、ボーダーレスな版表現の実験、そして版画による国際交流の足跡を辿ります。
横尾忠則《ピカビア - その愛と誠実 II》1989年、スクリーンプリント、当館蔵
マティアス・ヴァスケ《MERIDIONAL》1996年、オフセット、当館蔵本展でプレイバックする5つの展覧会
| 1991年 | マニエラの交差点―版画と映像表現の現在 | 町田市立国際版画美術館 |
|---|---|---|
| 1993年 | TOKYOまちだ国際版画展 | 町田市立国際版画美術館 |
| 1995年 | ザ・版画 刻まれた現代史 世界の版画・戦後50年 ※展覧会に際して制作された委嘱作品を紹介 |
神奈川県民ホール |
| 1998年 | 神奈川国際版画トリエンナーレ'08 | 神奈川県民ホール |
| 2001年 | 神奈川国際版画トリエンナーレ2001 | 神奈川県民ホール |
見どころ
① 「版画」の境界を広げた挑戦
版画と写真・立体が共存する新しい手法や、空間を圧倒する大型作品など、アーティストたちが試みた実験的な表現をご覧いただけます。
当館の公開制作アーカイブから制作プロセスもご紹介します。
②国際版画展の足跡
自治体発の国際交流の成果として収集されたアジア、欧米、オセアニアなど、世界各国の多様な作品を展示します。
③「戦争の世紀」を省みる視点
戦後50年の節目であった1995年に、激動の20世紀を省みることで生まれたアーティストたちの深い洞察に触れることができます。
④ 町田市立国際版画美術館と神奈川県民ホール旧蔵品から検証する「現代版画」
1987年の開館以来、当館が収集してきた同時代の作品と、2025年に神奈川県民ホールから新たに寄贈された作品群を一挙に公開。当時の「現代版画」の熱量を再検証します。
主な出品作家
畦地拓治、太田三郎、大島成己、岡部昌生、片山みやび、元田久治、山本麻友香、山口啓介、横尾忠則、吉田亜世美、若林奮、マティアス・ヴァスケ、ペーニャ・ペラルタ・フリオ・セサル、クリストファー・ブラウン、デニス・ノナ、張敏傑、イージ・アンデーレ、クリス・オフィリ
*全て町田市立国際版画美術館蔵
山口啓介《炭素の船》1990年、エッチング、当館蔵
フリオ・セサル ・ペーニャ・ペラルタ《現代のルンバ音楽家たち》2001年、木版、当館蔵
元田久治《Landscape 282-01》2001年、 リトグラフ、当館蔵
クリストファー・ブラウン《40の断片》1991年、カラー・アクアチント、ソフトグランド・エッチング、当館蔵© Christopher Brown and Berggruen Gallery, San Francisco
デニス・ノナ《タバラ》1993年、リノカット、当館蔵
畦地拓治《ひとつの波より》1995年、杉材、胡粉、パテ、スクリーンプリント、当館蔵
吉田亜世美《Work(HANGA)B.V.C.》1993年、木版ほか、当館蔵
片山みやび《からから日暮れのこと》1993年、リトグラフ、当館蔵展覧会情報
| 展覧会名 | プレイバック!ミレニアム1991→2001:版画が/版画で越えた境界 |
|---|---|
| 会期 | 2026年6月27日(土)~8月30日(日) |
| 休館日 | 月曜日 ただし7月20日(月・祝)は開館し、翌日21日(火)は休館 |
| 開館時間 | 平日:午前10時~午後5時、 土日祝:午前10時~午後5時30分 ※入場は閉館30分前まで |
| 会場 | 企画展示室1、2 |
| 観覧料 | 一般 900(700)円 大・高生 450(350)円 中学生以下は無料 ※( )内は20名以上の団体料金 ※身体障がい者手帳、愛の手帳(療育手帳)または精神障がい者福祉手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は半額 |
関連イベント
(1)トークイベント「神奈川県民ホール・ギャラリーと版画」
7月25日(土) 14時~15時30分
出演 | 藤嶋俊會(美術評論家、元神奈川県民ホール・ギャラリー学芸員)
聞き手:森谷佳永(神奈川県立県民ホール学芸員)
定員 | 120名(先着順)
会場 | 講堂
※本展観覧券(半券可)をご用意ください
(2)親子で探検!美術館バックヤードツアー[★要申込]
8月1日(土) 10時30分~11時30分
ガイド | 博物館学実習生
対象 | 小学生とその保護者
定員 | 6 組(申込順)
受付開始 | 7/7(火)正午~
イベントコード | 260707A
※保護者の方は本展当日有効観覧券をご用意ください(小学生は参加無料)
※町田市イベント申込システム「イベシス」ウェブサイトあるいはイベントダイヤルでの事前申込が必要です。申込期間等、詳細については当館ウェブサイトをご覧ください。
(3)0歳からOK!親子で楽しむ展覧会ツアー[★要申込]
①8月19 日(水) ②8月22日(土) 10時15分~11時30分
美術鑑賞はむずかしいと思っていませんか?講師のガイドで、0歳から楽しめます!
対象 | 0歳~小学生とその保護者
定員 | 各回10組(申込順)
講師 | 冨田めぐみ(NPO法人赤ちゃんからのアートフレンドシップ協会代表理事)
会場 | 講堂、企画展示室
受付開始 | 7/22(水)正午~
イベントコード | ① 260722A ②260722B
※保護者の方は本展の当日有効観覧券をご用意ください(お子さんは参加無料)
※町田市イベント申込システム「イベシス」ウェブサイトあるいはイベントダイヤルでの事前申込が必要です。申込期間等、詳細については当館ウェブサイトをご覧ください。
(4)担当学芸員によるギャラリートーク
7月18日(土)、8月15日(土)町村悠香
8月8日(土)高野詩織
●8月26日(水)川添愛奈
14時~(30分程度)
会場|企画展示室
※本展当日有効観覧券をご用意ください
●の日は、学芸員とおしゃべり鑑賞!感想を自由に語り合いながら作品を楽しみます。
(5)プロムナード・コンサート
6月28日(日)第1部:13:00~ 第2部:15:00~(各回30分程度)
会場|エントランスホール
出演|第1部 桜美林大学芸術文化学群音楽専修、第2部 玉川大学芸術学部音楽学科
※鑑賞無料
*毎週水・土曜日はフリートークデー!
会期中の水曜日・土曜日
「鑑賞のための静けさ」よりも作品をめぐる会話を楽しんでいただこうという試みです。小さなお子さま連れの方も気兼ねなくぜひご入場ください。
無料日・割引
| 無料日 | 展覧会初日・6月27日(土) |
|---|---|
| シルバーデー | 7月22日(水)、8月26日(水)
※65歳以上の方が無料でご観覧いただける日です。 |
| リピーター割引 | 一律:200円引 ※観覧券売場で本展の半券をご提示ください。 |
同時開催
特集展示「メキシコに生きる版画家 竹田鎭三郎:起源(オリジン)を求めて」(常設展示室)
会期:6月19日(金)~8月30日(日)





