THE BODY―身体の宇宙― 【終了しました】
展覧会概要
古くから人間の身体は様々なまなざしで見つめられてきました。理想を求める美術、仕組みを明らかにする解剖学、そして天体とのつながりを見いだす占星術など、私たちの感性と知性と想像力はじつに多彩な身体のイメージを生みだしてきたのです。本展では15世紀の西洋古版画から現代日本の美術家の作品まで、約140点によって小宇宙ともいうべき身体の世界を紹介します。
図録販売中
目次:下村耕史「デューラーの人体均衡論」/坂本満「科学と芸術―蜜月と分裂―」/図版/藤村拓也「本展のはらわた」/作品目録・解説/参考文献
発行:2019年4月20日 町田市立国際版画美術館
判型:A4変形 192頁(カラー144頁)
価格:2,300円
当館売店で販売中/通信販売はこちら
ご来館・ご購入感謝プレゼント!(※終了しました)
本展をご観覧の方と本展図録をご購入の方に、
6月14日(金)から先着順で以下の記念品を贈呈します。
・当館オリジナルしおりセット
対 象:本展の観覧者 ※先着500名
場 所:2階企画展示室入口 ※本展観覧券が必要です
・本展B2ポスター(※四つ折り)
対 象:本展図録の購入者 ※先着30名
場 所:1階売店 ※購入時にお渡しします
・本展B3ポスター(※B2ポスター終了後に配布開始)
対 象:本展図録の購入者 ※先着50名
場 所:1階売店 ※購入時にお渡しします
第1章 理想の身体
人間の様々な姿を表す必要がある美術家は、早くから身体に注目してきました。アルブレヒト・デューラー(1471~1528)の版画・著作を中心に、理想の身体美の追究を紹介。また「美」にくわえ「力」にも注目し、たくましい英雄の肉体や訓練された兵士たちの動きを表した作品も展覧します。
アルブレヒト・デューラー《ネメシス》
1502年頃 エングレーヴィング 当館蔵
断章 聖なるからだ
前章で見た身体とは対照的な存在といえるのが、責め苦にあうキリストの身体です。またキリスト教の聖人たちの伝記には、迫害される挿絵が紙面を飾っています。版画に刻まれた聖なる身体を紹介します。
《キリストの聖心と受難のシンボル》
16世紀初頭 木版・手彩色 当館蔵
第2章 解剖図幻想
西洋の解剖図の歴史を紐解くと、単なる解剖学的関心だけでは説明できない幻想的な作例が散見されます。アンドレアス・ウェサリウス(1514~1564)著『人体の構造について』(1543年刊)をはじめ、現在とは異なる観点と美学から生まれた解剖図を紹介します。
ジャック=ファビアン・ゴーティエ=ダゴティ
『人体構造解剖図集』より 1759年刊
メゾチント(多色) 当館蔵
断章 ピラネージの建築解剖学
ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ(1720~1778)は、前章の解剖図のごとく古代ローマの廃墟を生き生きと描き出し、その構造を詳らかに図示していきました。廃墟の解剖図ともいえるピラネージの『古代ローマの遺跡』を中心に、身体と建築の類縁関係を浮かび上がらせます。
ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ
『ローマの古代遺跡』より
1756年刊 エッチング 当館蔵
第3章 身体の宇宙へ
人の身体は小宇宙(ミクロコスモス)とみなされ、大宇宙(マクロコスモス)と対応すると考えられてきました。一方、現代の美術家たちは私たちの内側に広がる宇宙に形を与えた作品を生み出しています。当時の占星術と人体観を伝える15、16世紀の版画から、感情や死生を身体という小宇宙に投影する大垣美穂子(1973~)の立体作品までを紹介します。
大垣美穂子
《Milky Way - Threshold #1》
2017年 FRP他 作家蔵
展覧会情報
会期 | 2019年4月20日(土)~ 6月23日(日) 前期:4月20日(土)~5月19日(日) 後期:5月21日(火)~6月23日(日) |
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休館日 | 毎週月曜日 ※4月29日、5月6日(月・祝)は開館 5月7日(火)休館 |
会場 | 企画展示室1、2 |
主催 | 町田市立国際版画美術館 読売新聞社 美術館連絡協議会 |
協賛 | ライオン 大日本印刷 損保ジャパン日本興亜 日本テレビ放送網 |
観覧料 | 一般800(600)円 大学・高校生と65歳以上400(300)円 ※中学生以下は無料 ※()内は20名以上の団体料金 |
※その他、適宜ページ替えをおこなう書籍があります。
※4月20日(展覧会初日)は入場無料です。
※身体障がい者手帳、愛の手帳(療育手帳)または精神障がい者保健福祉手帳をご提示の方と付き添いの方1名は半額です。
関連催事
スペシャルトーク+版画工房カワラボ! (※終了しました)
担当学芸員と出品作家の池田俊彦氏によるギャラリートーク。
トーク後に池田氏が出品作を制作した「版画工房カワラボ!」を見学。
同工房の河原正弘氏(チーフプリンター)に解説と
刷りの実演をしていただきます。
日時:5月25日(土)
14:00~14:45 ギャラリートーク
14:45~15:15 移動時間
15:15~16:00 版画工房カワラボ!見学
※観覧券をご用意のうえ、2階企画展示室にお集まりください。
※版画工房カワラボ!への移動は徒歩になります(約10分)。
見学をご希望の方は歩きやすい服装・靴でご参加ください。
学芸員によるギャラリートーク (※終了しました)
日時:5月18日(土)
5月25日(土)
6月8日 (土)
※各日14:00から45分程度
※観覧券をご用意のうえ、2階企画展示室入口にお集まりください。
プロムナードコンサート-THE SAXOPHONE-(※終了しました)
演奏:坂口大介(サクソフォン) 南保ひとみ(ピアノ)
日時:6月15日(土)①13:00 ②15:00(各回30分程度)
会場:エントランスホール
※どなたでもご鑑賞いただけます。
※座席の用意はございません。
※都合により演奏者が変更になりました。
詳しくははこちら
スライドトーク―美術館/学芸員の解剖―(※終了しました)
美術館の裏側や学芸員の仕事等を解説。
所蔵品の特別観覧もおこないます。
講師:藤村拓也(本展担当学芸員)
日時:5月11日(土)14:00 ~ 15:30
会場:講堂
※先着70名(申込不要)
※参加無料。ただし本展観覧券が必要です(半券可)。
会場写真
【準備中】
プレスリリース他
▶【プレスリリース】(PDF)
▶【チラシ】(PDF)▶【チラシ】表(JPG)▶【チラシ】裏(JPG)
▶【出品リスト】(PDF)
▶Exhibition Summary(PDF)
▶List of Exhibits(PDF)
同時開催
彫刻刀で刻む社会と暮らし―戦後版画運動の広がり
4月10日(水)~6月23日(日) 常設展示室
※入場無料
(2018年12月14日公開)