両大戦間のモダニズム:1918-1939 煌めきと戸惑いの時代
エドゥアール・アルーズ《使者》1925年刊、ポショワール、当館蔵
1920年代のフランスとアメリカは、第一次世界大戦後の好景気に沸き「狂騒の時代」と呼ばれる華やかな時代を迎えました。自動車や飛行機といった工業的なモティーフ、サーカスやキャバレーの喧騒、最新のファッションを身にまとうモダンガールなどからインスピレーションを得たアーティストたちの作品は、現代への賛美ともいえるものでした。
一方でこの時代にはドイツを中心に、戦争の惨禍を深く刻み込んだ作品や、享楽的な世相への皮肉、あるいは近代化に対する不安感を表現した作品も生まれました。事実、世界恐慌やファシズムの台頭によって平和な時代は10年ほどで終焉を迎え、1939年の第二次世界大戦勃発によってアートシーンは大きく揺さぶられることとなります。
本展覧会では、ふたつの世界大戦の狭間にあたる約20年間に焦点を当て、モダニズムの時代を版画に表したアーティストたちの作品約230点を展示します。パリのファッション雑誌を彩った色彩豊かなポショワール(ステンシル)、市井の人々の生活を描き出したドイツの版画集、シュルレアリストの実験的な銅版画など、社会の変革期につくられた作品は100年後を生きる私たちに何を問いかけてくるでしょうか。
展覧会情報
展覧会名 | 両大戦間のモダニズム:1918-1939 煌めきと戸惑いの時代 |
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会期 | 9月14日(土)~12月1日(日) |
休館日 | 月曜日 *ただし9/16(月)、9/23(月)、10/14(月)、11/4(月)の祝日と振替休日は開館し、翌火曜日は休館 |
会場 | 企画展示室1、2 |
観覧料 | 一般800(600)円、大・高生400(300)円、中学生以下は無料 *( )は20名以上の団体料金 *身体障がい者手帳、愛の手帳(療育手帳)または精神障がい者 保健福祉手帳をご提示の方と付き添いの方1名は半額 |
無料日 | 展覧会初日(9/14) 、文化の日(11/3)は入場無料 |
シルバーデー | 毎月第4水曜日 9/25、10/23、11/27 ※65歳以上の方は無料 |
展示構成
1 | 両大戦間に向かって:Before 1918
両大戦間の前史にあたる19世紀末から20世紀初頭の社会を各々のまなざしで描写したアーティストの作品を見ていきます。この時期、ヨーロッパは「ベル・エポック」と呼ばれる繁栄の時代を迎えましたが、1914年に勃発する第一次世界大戦によって世界は大きく変化しました。
2 | 煌めきと戸惑いの都市物語
都市をテーマとする版画やファッション雑誌、絵本などの印刷物から、新しい社会に対する期待と不安が入り混じった両大戦間のフランス、アメリカ、日本、ドイツ、ロシアの様相を見ていきます。
3 | モダニズムの時代を刻む版画
写真や映画が新しい表現として脚光を浴びた両大戦間に、旧来の表現媒体である版画を制作し続けたアーティストを、「抽象表現」「挿絵本文化」「シュルレアリスム」という3つのキーワードから紹介します。
4 | 「両大戦間」を超えて:After 1939
両大戦間をテーマとする本展のエピローグとして、1939年の第二次世界大戦の勃発によるアーティストたちの変化や戦後の展開に焦点を当てます。
関連催事(イベント)
記念講演会「両大戦間のファッションを語ったポショワール版画 ―ファッション・プレート史を踏まえて―」
10月12日(土)14:00~15:30(開場は30分前)
講師:能澤慧子氏(東京家政大学名誉教授)
会場:講堂
定員:100名(予約不要)
*本展観覧券(半券可)をご用意ください
詳細はこちら
こどものための鑑賞会
11月9日(土)①10:15~11:30、②13:15~14:30
講師:冨田めぐみ氏(NPO法人赤ちゃんからのアートフレンドシップ協会代表理事)
会場:講堂、企画展示室
対象:0歳~未就学児とその保護者
定員:各回10組(申込順)
申込期間:10月8日(火)正午より
*保護者の方は本展当日有効観覧券をご用意ください(お子さまは参加無料)
*町田市イベント申込システム「イベシス」HPあるいはイベントダイヤルでの事前申込が必要です。
申込期間等、詳細についてはこちらをご覧ください。
プロムナード・コンサート「煌めきの奏者たち」
9月21日(土)
第1部:13:00~(演奏:桜美林大学芸術文化学群)
第2部:15:00~(演奏:玉川大学芸術学部)
*各回30分程度
会場:エントランスホール ※無料
担当学芸員によるギャラリートーク
9月29日(日)/11月2日(土)
会場:企画展示室
*各日14時から30分程度
*本展当日有効観覧券をご用意ください
割引(ウェブクーポンはこちら)
※割引の併用はできません。
リピーター割引 | 一律:200円引 観覧券売場で本展の半券をご提示ください。 |
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シェアサイクル割引 | 一律:100円引 観覧券売場でシェアサイクルのアプリの予約・利用履歴画面をご提示ください。 ※シェアサイクルについては▶【コチラ】 |
タクシー割引 | 一律:100円引 観覧券売場で当日のタクシーのレシートをご提示ください。 ※レシート一枚につき、お一人様のみの割引です。 |
パスポート割引 | 一律:100円引 観覧券売場で日本国以外のパスポートの表紙をご提示ください。 |
ウェブクーポン割引 | 一律:100円引 観覧券売場で▶【クーポン画面】を保存もしくは印刷し、観覧券売場でご提示ください。 ※一画面につき、お一人様のみ有効です。 |
SNS割引 | 一律:200円引 X(旧Twitter)、Instagramほか各種SNSにて、「#町田市立国際版画美術館」のハッシュタグをつけて、ポスター、看板など本展のロゴが入った画像シェアすると、観覧券が200円引! |
無料送迎バス
会期中のシルバーデー(9月25日、10月23日、11月27日)は無料送迎バスを運行します。
詳細はこちら
関連グッズ
公式図録
両大戦間のモダニズム:1918-1939
煌めきと戸惑いの時代
2,300円(税込)
通信販売はこちら
収蔵品はがき
1枚80円(税込) ※売り切れの場合がございます
アンリ・マティス≪眠るオダリスク≫
フェルナン・レジェ≪サーカス≫
藤田嗣治≪帽子をかぶった少女と小鳥≫
フェリックス・ヴァットロン≪ラ・ペピニエール≫
マン・レイ「回転扉」より≪ドラゴン・フライ≫
マン・レイ「回転扉」より≪デカンタ≫
マン・レイ「回転扉」より≪マイム≫
ジャン=エミール・ラブルール≪前線の小さな売り子たち≫
マルク・シャガール「死せる魂」より≪放し飼いの庭≫(第17図)
マックス・エルンスト≪「慈善週間、または七大元素」より≫
ジョルジュ・ルオー≪眠れ、よい子よ≫(「流れ星のサーカス」より)
ジョルジュ・ルオー≪黒いピエロ≫(「流れ星のサーカス」より)
コンラート・フェリクスミュラー≪そりすべりの季節になるとティトスはとってもごきげん≫
テオフィル・スタンラン≪冬、クッションの猫≫
長谷川潔≪時 静物画≫
バラエティグッズ
アーティストTシャツ”ダリ” M,Lサイズ
4,730円(税込)
ノートブロック”モンドリアン”
1,320円(税込)
ピンバッジ”ミロ”
2,200円(税込)
チラシ、プレスリリース、出品リスト
▶チラシ (PDF)(表)(裏)
▶オンラインプレスリリース(「ART-PR」の本展専用ページに飛びます)
▶出品リスト(PDF)
同時開催
特集展示「明治時代の歴史物語―月岡芳年を中心に」
9月4日(水)~12月1日(日)
常設展示室 入場無料