インプリントまちだ展2020
すむひと⇔くるひと ―「アーティスト」がみた町田―
新型コロナウイルス感染症の拡大予防のため、
会期を変更いたしました。
6月9日(火)は、観覧無料日ではありません。
アグン・プラボウォ《運命の門》リノカット彫り進み技法、手製の再生紙、2018年、作家蔵
インドネシアの新星 アグン"Agugn"来る!
インプリントまちだ展は、東京オリンピック・パラリンピック大会に向けて2017年から当館で開催してきたシリーズ展です。その集大成となる本展では、「すむひと」=町田在住のアーティストの作品と市民による自主出版物、「くるひと」=当館が招いたアーティストたちの作品をあわせて展示。版画を中心とする印刷物から、町田の姿を示すことを試みます。
さらに、シリーズのフィナーレにふさわしいゲストとして、町田市がホストタウンを務めるインドネシアから新進気鋭のアーティスト、アグン・プラボウォを招へい。これまでの代表作を本邦初公開するとともに、町田の市街地に取材した新作を発表します。
出品作家と見どころ
くるひと
これまでのインプリントまちだ展で招へいしてきた作家3名に加えて、2020年はインドネシアの若手アーティスト、アグン・プラボウォが来日!
招へい作家たちが町田を取材して制作した作品を一挙に展示します。
2020年の招へい作家 アグン・プラボウォ(テーマ:都市)
アグン・プラボウォ Agung Prabowo "AGUGN"(1985年生まれ)
インドネシア・バンドン出身、パリ島ウブド在住。バンドン工科大学芸術デザイン学部芸術学科版画コースに学ぶ。リノカット(版材にリノリウムを使用した版画)による独創的な作品で自己の内面を表現し、国際的に高く評価されている。環境問題への関心が高く、作品には手製の再生紙を使用。Facebookジャカルタオフィスの壁画も手がける。
公式サイト|インスタグラム
《chillax #1》オフセット・リトグラフ、リノカット彫り進み技法、手製の再生紙、2016年、作家蔵
《私と私》リノカット彫り進み技法、手製の再生紙、2019年、作家蔵
《unravel 3》リノカット彫り進み技法、手製の再生紙、2018年、作家蔵
《デジタル・メモリー》インスタレーション、2019年、作家蔵
ながさわたかひろ(2017年招へい、テーマ:スポーツ)
『FC町田ゼルビアを描く!2019年』より
《40節vsレノファ山口(11月10日)》ペン、色鉛筆、紙、2019年、作家蔵
荒木珠奈(2018年招へい、テーマ:記憶)
《たままゆ・k》エッチング、雁皮刷り、紙、2018年、作家蔵
田中彰(2019年招へい、テーマ:自然)
《町田芹ヶ谷えごのき縁起》木版、紙、2019年、作家蔵
すむひと
町田在住のアーティストたちは、版画で「住む町」の姿を表現してきました。彼らの日常から生まれた作品を展示します。
また本展では、版画を印刷物として広くとらえて、市民が作成したフリーペーパーやミニコミ誌などの自主出版物もご紹介。プロの表現者である「アーティスト」にとどまらず、「住む町」の文化を育ててきた市民の活動に光をあげます。
若林奮(1936年町田市生まれ)
《境川 V》エッチング、1991年、町田市立国際版画美術館
赤瀬川原平(1984年から町田市に居住)
《風のレコード》オフセット、凸版、1988年、町田市立国際版画美術館
フリーペーパー
こどもの国駅周辺エンタメマガジン『国マガ』(国マガ編集部、2013年に創刊し続刊中)、個人蔵
「インプリントまちだ展」の歩み
この展覧会シリーズでは、版画を制作の軸とする若手作家を毎年招へいし、町田に取材した新作を発表してきました。アーティストからみた町田の多様な姿を後世に残し、展覧会に関わった多くの人々の心に刻まれることを目指します。
これまでの招へい作家
2017年:ながさわたかひろ(テーマ:スポーツ)
2018年:荒木珠奈(テーマ:記憶)
2019年:田中彰(テーマ:自然)
展覧会概要
会期 | 2020年 |
---|---|
休館日 | 月曜日、8月11日(火) |
会場 | 企画展示室1、2 |
主催 | 町田市立国際版画美術館、東京新聞 |
後援 | インドネシア大使館 |
協力 | ガルーダ・インドネシア航空、FC町田ゼルビア |
助成 | 一般財団法人地域創造 |
観覧料 | 一般=900(700)円、高校・大学生=450(350)円、中学生以下は無料 ※()内は20名以上の団体料金 ※身体障がい者手帳、愛の手帳(療育手帳)または精神障がい者保健福祉手帳をご提示の方と付き添いの方1名は半額です ※ ※ |
リピーター割引 | 一律:100円引 観覧券売場で本展の半券をご提示ください。 |
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タクシー割引 | 一律:100円引 観覧券売場で当日のタクシーのレシートをご提示ください。 ※レシート一枚につき、お一人様のみの割引です。 |
パスポート割引 | 一律:100円引 観覧券売場で日本国以外のパスポートの表紙をご提示ください。 |
シェアサイクル割引 | 一律:100円引 観覧券売場でシェアサイクルのアプリの利用履歴画面をご提示ください。 ※シェアサイクルについては▶【こちら】 |
バティック割引 | 一般:100円引 バティックの衣服や小物を身に着けて、観覧券売場にお声がけください。 ※バティックとは、インドネシアの特産品で、ろうけつ染めの布製品です。 |
イベント
アーティスト トーク
2017年から2020年までの「インプリントまちだ展」の招へい作家4名が、町田を取材した作品や近年の活動についてお話しします。
※日程・場所を変更いたしました。
① 荒木珠奈(アメリカ・ニューヨークから中継)
7月18日(土)14:00~15:00(館内・オンライン配信、60分程度)
※館内エントランスホールとオンライン(Zoom)で実施します。
参加方法についてはこちらをご覧ください。
② アグン・プラボウォ(インドネシア・バリ島ウブドから中継)
7月19日(日)18:30~19:15(オンライン開催、通訳付き、60分程度)
※館内では実施いたしません。
当館公式インスタグラム @machida_hanbi を通じてライブ配信いたします。
参加方法についてはこちらをご覧ください。
② ながさわたかひろ
8月15日(土)14:00~15:00(13:30開場・60分程度)
※観覧券をご用意のうえ、講堂にお集まりください。
※当日12:00から整理券を1階受付で配布します。先着60名。
※トーク終了後、本展図録を購入した方、ながさわ氏の著作を購入
した方・ご持参いただいた方を対象に、作家が似顔絵を描く
サイン会を開催します。
③ 田中彰
8月16日(日)14:00~15:00(13:30開場・60分程度)
※観覧券をご用意のうえ、講堂にお集まりください。
※当日12:00から整理券を1階受付で配布します。先着60名。
町田・フリーペーパー・ギャザリング
町田市内、近隣でフリーペーパーを制作する4組が集まり、それぞれの活動内容についてお話しします。これからフリーペーパーやZINEを作りたい人、必見!
※日程・場所を変更いたしました。
日時:7月24日(金・祝)14:00~15:30(13:30開場・90分程度)
場所:1階講堂
出演:ガゼッタ・デロ・マチダ編集部・国マガ編集部・玉川つばめ通信編集室・らぶふぁみ編集部
※観覧券をご用意のうえ、1階講堂にお集まりください。
※当日12:00から整理券を1階受付で配布します。先着60名。
担当学芸員によるギャラリートーク
※日程を変更いたしました。
① 7月 4日(土)14:00~
② 7月19日(日)14:00~
③ 9月12日(土)14:00~
※各45分程度。
※観覧券をご用意のうえ、2階企画展示室1入口にお集まりください。
ポップアップ・スクリーン工房
※日程を変更いたしました。
詳細についてはこちらをご覧ください。
8月5日(水)10:20~12:00、13:00~16:20(各回20分、全15回)
※ 事前申込、参加費が必要です。
アグン・プラボウォのイラスト作品をスクリーンプリントでTシャツに刷ります。自分で刷ったTシャツを着て、街を歩きませんか?
子ども向けイベント おうちで版画美術館
日時:2020年8月12日(水)10:00~(60分程度)
講師:冨田めぐみ氏
(NPO法人赤ちゃんからのアートフレンドシップ協会 代表理事)
会場:オンライン開催(Zoom)
対象:0歳~小学生とその保護者 ※小学生は一人での参加も可
定員:20組(申し込み順)
詳細は、こちらをご覧ください。
【延期】まちだ○ごと大作戦「杜のるつぼう~奏でる、描く、舞い踊る~」野外コンサート
5月4日(月・祝)
主催 NPO法人子ども広場あそべこどもたち
場所 当館ロビー、芹ヶ谷公園、せりがや冒険遊び場
お問合せ 岡本 090-7819-5965
インドネシアの楽器リンディックの演奏などお楽しみいただけます。
詳細はせりがや冒険遊び場HPをご覧ください。
本イベントは延期となりました。
振替日程、開催場所については、せりがや冒険遊び場HPをご覧ください。
【中止】Reduction Print(彫り進み版画)の作り方を見てみよう!
4月11日(土)13:00~15:30
会場:講堂
※申込不要・入退室自由 ※無料
※通訳付き ※実技講座の募集期間は終了しました
「彫り進み版画」とは、一枚の版を彫り進めてカラフルな版画をつくっていく一風変わった技法です。アグン・プラボウォ指導の実技講座で、受講生が彫り進み版画をつくる様子をご覧いただけます。
臨時休館に伴い、本イベントは中止となりました。
文化プログラム特別イベント
浮世絵フェア
8月1(土)、2日(日)
詳細についてはこちらをご覧ください。
インドネシアフェア
9月5日(土)、6日(日)
5月16日(土)、17日(日)
インドネシアの伝統舞踊やガムランのコンサート、ポップアップショップをお楽しみいただけます。
変更の可能性があります。
詳細は本ページをご確認ください。
同時開催|ミニ企画展
棟方志功「二菩薩釈迦十大弟子」と仏教版画
2020年4月4日(土)6月9日(火)~6月28日(日)
*会期変更
シリーズ現代の作家 横尾忠則
2020年7月1日(水)〜9月13日(日)
ともに常設展示室 ※入場無料
作品リスト他
▶【作品リスト(日本語)】(PDF)
▶【プレスリリース】(PDF)
▶【チラシ】表(PDF)
▶【チラシ】裏(PDF)
図録販売中
発行:2020年4月11月 町田市立国際版画美術館
価格:2,500円
当館売店で販売中/通信販売はこちら
【図版編】
図版・作品解説/田中彰「山の時間、絵巻のゆくへ」/荒木珠奈「蚕の糸にみちびかれ」/新井勝紘「コラム: 草の根の女性が輝いていた時代―歴史・自然・地域―」/ながさわたかひろ「僕の町田での戦いが始まった」/郡司聡「コラム: 多くの“挫折”を乗り越えて。地域の公共財としての価値を高める、FC町田ゼルビアの歩み」/高野詩織「コラム: アグン・プラボウォとリノカット彫り進み技法」/アグン・プラボウォ「インプリントまちだ展2020のための覚書」/町村悠香「インプリントまちだ展2020ドキュメント」/油井理恵子「コラム: インドネシア美術小史」/町村悠香「コラム: インドネシアよりみち旅 ジョグジャカルタ「版画」散歩」
【資料編】
町村悠香「『地元ゆかり』であることとは何か―インプリントまちだ展4年間の実践で得た視点から」/町村悠香・藤村拓也「インプリントまちだ展2017-2019ドキュメント」/作家プロフィール/展示図面/作品リスト/関連地図/主要参考文献目録